余談

法事の前日、実家に行った時、近くの画廊で父の小品展をやってると聞き
私達夫婦と次兄夫婦で画廊に見に行った。結構私の見たことのない作品も
あり、また改めて父の力量に感心した。でも一点、気になる作品。
「あれ、これ、親父の絵じゃない。俺の絵だ」
「あ、ほんと、お前のサインだ」
ひそひそ話。
悪いことに、売約済みマークがついている。

私の学生時代は油彩を親父のアトリエでよく描いた。かなりの作品があって、
それはそのままアトリから蔵に仕舞われ、父の絵と混ざってしまった。その後
私が田舎に帰った時かなり処分したつもりであったがまだ残っていたらしい。

結局、購入した方にその旨を話し、それより大きい作品を同じ値で販売ということに
なった。しかしその後の余談。でもやっぱりあの絵が気に入ったから購入したいと
いうことになって、父の絵の何分の一かの値段で売れたらしい。

法事

27日（日）父の三十三回忌、長兄の十七回忌の法要のため田舎に帰った。
26日の便で行き、その日は一泊。次の日11時から法要。
いつもの親族のところに座るのかと思ったら向かい側の親戚の席に座布団があった。
上の兄（次兄、私は三男）が小声で
「おい、何だか格下げされたみたいだな」
「世代交代...」
何か寂しかった。
でも法事の後の食事会で子供の頃の昔話などが出てきて懐かしかった。

夫婦の会話

外出から帰る途中、買い物に出かける妻とすれ違った。
「向こうからみすぼらしい爺さんがトボトボ歩いて来るなって思ったら」
「・・・・・・」
「私の亭主じゃない」
「・・・・・・」
「もっと胸を張ってシャキッと歩きなさい」
何も言い返せなかった。

ニャガラの眼

ニャガラの眼が赤い。またkikiの猫パンチ貰った？いつもなら割と早く良くなるのが
いつまでも赤い。妻が心配になって
「先生のところに連れて行ってくる」
結果、結膜炎だけで眼球には傷がないそうだ。爪も切って貰って帰宅。
毎日、何回かの点眼指示を受け
「ニャガちゃん、点眼の時間よ」
「ニャガ待て」
ドタンバタン、追っかけっこが始まる。

ゾンビ

日曜日、「高齢者の運転事故」という新聞のタイトルをちらと横目に見てから
お台場までスズメに餌やりと思ってドライブ。無事到着。いつもスズメがいるあたりを
歩いたがやけに人通りが多い。これじゃ餌やりできないやと諦めた。人通りが多いのは
日曜だからかなと思ったが、気がついた。皆、スマホを片手にぞろぞろ。判った。
ポケモンだ。お目当のモンスターを探して、ぞろぞろ、ぞろぞろ。一見、ゾンビの行進。
ニュース番組で見たことがあるがこれ程とは思わなかった。
でも一応スズメを見つけ、パン屑ばらまいて、目的を達し帰宅。

無言

ニャガラは残った餌を黙って食べる。

圧力

キキは無言の圧力に負け
「じゃあ、いいよ。やるよ」

夕食は猫缶

我が家の猫たちの餌は、朝はドライ、夕は猫缶。
朝与えたドライは大体一日かけて食べている。
夕食の猫缶はニャガラはすぐ食べ終わる。食べ終わると
まだ食べているキキのそばに行って無言の圧力。

同期会

先日、大学の同期会がパレスホテルで開かれた。大学卒業50周年ということで大学側の招待。
卒業生86人中41人が出席した。卒後半世紀経ったということで皆それなりの高齢者というか
ま、老人。最近、テレビを見ていて出演者の名前がほとんど出て来ない状況で友人の名前が
出て来るか危惧していたが、不思議なことに会うとぽろりぽろりと名前が浮かんで来る。
記念写真の後、パーティー。大学側の招待ということなので各テーブルに大学理事も入り、
大学現況などを聞き、そして昔話。ああ、そうだったと懐かしい思い出話が出てきて楽しかった。
後、大学関係者が帰った後、１時間ほど同期会。話尽きぬまま解散。
久しぶり心地良いひと時であった。