餌

もう一方の「餌、餌」
これが段々やっかい。ドライはもちろん、普通の猫缶も食べなくなった。頼りの綱の
「なまり」も食べるが抜けた歯の間からぽろぽろこぼす。餌皿に餌を手つかずで
残して、ちょっとやつれた顔をして見上げられると、こっちも切なくなる。
えーい、仕方ない、「金のさじ、11歳以上用」だ。食べた。
かくして野良のオジサンが我が家では一番高価な餌を食べている。

腕白

「餌、餌、餌」と羽を震わせて餌をねだるくせに飛翔力だけは
うちのか弱な雀達と比べ、とてつもなく素晴らしい。ツバメの
飛翔を想像して頂ければ間違いない。雀達のそれが「パタパタパタ」
だとすればカラのそれは「すーっすーっすーっ」
おまけにchichiがやっとこさ登るカーテンの後ろが気に入って
休んでいるchichiを追い落とす。それでchichiがテーブルの上で
餌を食べている時間帯だけ放鳥して貰って飛び回っている。
4対1なのに他の雀にけんかをしかけて負けていない。でも一度
Qに押さえ込まれていた。

自立

雀の場合、大体同伴出勤は2週もすればやらなくてすむようになるのだが
カラ（シジュウカラだから取りあえずカラと呼ぶ事にした）の場合、いつまでも
手がかかる。自立のため木の実を入れたが突っつくだけでぽろぽろ落し上手く
食べられない。ミルワームは食べられるが餌箱に入れておく訳にいかない。
今日も同伴出勤。仕事の合間に練り餌を与える。大きな口を開けて、羽を震わせて
「餌、餌、餌、」
いつ自立？いつリリース？

サッカー（対オーストラリア戦）

昨晩は同業者の納涼会で楽しみにしていた
サッカー観戦が出来なかったが、帰って来て
テレビつけたらPK戦。着替え途中でそのまま
観戦。最後PK決めた瞬間、わーっと歓声。
着替え終わって居間に行ったら
「あら、おかえりなさい」
「やったなあ、サッカー、日本勝ったなあ」
「あら、見てなかった」

初めての水浴び

昨日は初めてづくしであった。練り餌から普通食用にヒマワリの種等
木の実が主の餌場を作ってみた。興味津々、くわえてみるがすぐ落とす、
割って食べるまでには至らない。剥いてやると足で押さえて初めて
少しずつ食べた。普通食を食べるようになったら水を与えた方がいいと
いうアドバイスもあったので飲み水を入れてやった。早速水の所に
行って飲んだと思った瞬間、水浴びの雰囲気。慌てて水浴び用の水鉢を
入れてやったら、躊躇なく飛び込んで水浴び開始。雀と全く違う。
雀の場合、水浴びの前に水の周りを行ったり来たり、ひと悩みしてから
ようやく水浴びが始まる。同じ小鳥でも性格がいろいろで面白い。

同伴出勤

小雀の時と同じく妻が留守の時は、私が餌を与えるため仕事場に
同伴出勤となる。
「練り餌とミルワーム入れておいたからお願い」
「あいよ」
てなわけで仕事場の一室で、シジュウカラは餌を貰ったり
時々籠から出して貰ったりして、妻の帰宅を待つ。

展覧会

連休中の暑さと打って変わって今日は肌寒いくらい。おまけに雨も降っている。
となれば、ウイークデイだし今日あたり空いてて狙いめと東京芸術大学美術館の
金刀比羅宮 書院の美― 応挙・若冲・岸岱 ―を見に行った。おー、人もあまりいない、
狙い通りと思ったのだが、いつもは月曜日が休館日なのが連休のため開館し、
その代わり今日は休館。うー。
折角だからと、構内散歩。こんなところで、ひたすら絵を描けたらいいなと
うらやましがったあと帰宅。

ミルワーム

練り餌からそろそろ成鳥の食べ物へとミルワームを与えてみる。
最初はくわえて、すぐ落とし、またくわえては落とすの繰り返し
であったが、足の爪で押さえ込んで食べ始めた。おー、やるー。
雀では絶対見られない食べ方である。
でも、ミルワームだけには生まれ変わりたくない。（＾＾；；

リリース

連れてきた酒屋さんに聞いて保護された家のあたりを散歩してみる。
シジュウカラが飛んでいれば、親の声でも聞こえれば安心してリリース
出来る。
「あれは？」
「雀よ」
「いないな」
「どうする？」
何となくがっかりしたような、ほっとしたような、複雑な気持ちで帰って
来たら、我が家のすぐ近くでシジュウカラが飛んでいた。
「うちからリリースの方がいいかな』

餌

鳥かごから出すと一人前にいや一鳥前に、カーテンレールの所まで飛んでいって
あと降りてこない。お腹がすくと黄色い嘴を開けて羽根を震わせてチチチチチ。
最初の頃はお迎えに行って連れてきて練り餌を与えていたが、段々面倒臭くなって
自分で来るまで待つ事にした。
「チチチチチチチ」
「・・・・・・・」
「チチチチチチチ」
「・・・・・・・」
根比べである。
到頭、空腹には勝てなくなって妻の頭の上に止まった。そして餌を食べて満腹になると
またカーテンレール。雀より手強い。