新型コロナが流行り始めた年から銀座には出かけたことがない。
以前は銀座の伊東屋で久下さんというニューヨークで猫絵を描いている方の
カレンダーを購入してくるのが暮れの決まったスケジュールだった。最近の
猫カレンダーは渋谷で妻が買って来てくれるカレンダーでお茶を濁していた。
サイズが違ったり和風だったり私の思っているものと違っていた。
「あなたが伊東屋で実際に見て買って来る?」
「行ってみるか」
4年ぶりの銀座ということになった。歩きやすいようにと以前買ったスニーカーで
足元を固める。妻の付き添いの外出。
「〇〇は伊東屋で買うものはあるの?」
「ないわ」
本当に私の買い物だけに付き合うようだ。
電車の中ではそれほど感じなかったが伊東屋で買い物をしているうちにぶるぶる汗。
「ジャンパー脱いだら?」
「そうする」
カレンダーの他にシステム手帳、ピグマのボールペンなどを買い求めて帰宅。
帰ったら、妻がなんとなく不機嫌。
「途中でお寿司屋に行くって話だったじゃない」
二日前には確かにそう言った。ただ帰途の疲労困憊状況ではお寿司屋の話は
私の脳裏からは消え去っていた。
「イタ飯行こうか?」
「いいわね」
夜は先日出かけたイタ飯で食事。美味しく頂き帰って来たら妻の機嫌は治っていた。
(註 挿絵は絵日記とは全く関係ありません)