「ご飯、ご飯、ご飯」
妻が猫達に纏わりつかれている。
譲渡会が日曜日に決まった。
「何をあなたは感傷的になっているの。譲渡会といってもその日に
里親さんがすぐ連れて帰る訳じゃないし、夕方にはまた帰って来るのよ。
里親さんの所に行っても1週間ぐらいのお試し期間があって、やっぱり
先住猫と合わないといって返されたりすることもあるらしいわ。
それに譲渡会に連れて来られる猫って40匹くらいいるんだって。
希望者がいなくって、次の譲渡会に期待しましょうってことも多いみたい」
なかなか譲渡会も大変だ。
妻は私を叱咤しているように言ってるが本当は自分に叱咤しているに違いない。
足の悪かった兄弟猫はお試し期間も終わってそのまま飼ってもらったようだ。
我が家で会った時はおとなしくやっぱり雌だからかなと思っていたが
なかなかヤンチャな子になっているようだ。