獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

オールトヨタ ドライブ王国 2018

2018年05月30日 | CARS&F1


 地中海を泳いだ後。
 我々取材班2名は、アクセスサッポロで開催されていた「オールトヨタ ドライブ王国」に立ち寄ってみることに。
 40台以上の試乗車が揃うというこのイベントは、「冷やかし試乗を趣味とする者」にとって、まさにど真ん中のストライクといえましょう。 
 
 

 展示車の中で、私の印象に残ったのは、3台。
 そのうちの1台が、この「モデリスタC-HR」。
 鮮やかなイエローにブラックの加飾が映え、阪神タイガースファンの方の琴線にも響くことでありましょう。



 そして、「”GR”ヴィッツ」。


 シューズは、205/45R17のPOTENZAで、武装。


 ステアリングは、小径の本革巻。


 専用シルバープレートのアナログメーターは、「タコメーター」が中心。


 そして、もっとも喜ばしいのが、いまや絶滅危惧種となってしまった、3ペダル5MTであること!




 税込車両本体価格は、239万2200円と、同じ日に乗った「VWポロ」よりも、10万円ほど、お高い。
 また、スズキの「スイフトスポーツ」がもっと安く買えることを鑑みると・・・ううむ、正直言って、やや微妙か(^^;

 

 そして、もう1台は、「ハイラックス」である。
 全長5,335mm×全幅1,855mm×全高1,800mmで、車両重量は2,080kg。
 思いきりアメリカンな、サイズだ。


 加えて、400万円オーバーの、堂々たるお値段!


 タイヤサイズは、265/65R17と、ハイトが高めのSUV仕様である。


 そしてもちろん、スペアタイヤは、荷室の下というか、お腹に装着。
 まあ、その取り外しには、大変な労力を要しそうだが・・・




    


 さて、嬉しいことに。
 今回このイベントでは、このハイラックスの試乗車を、用意してくれていた。
 なので、嬉々として、私はこのクルマのコックピットによじ登った。
 

 「タイ生産の逆輸入車」である、ハイラックス。
 ウインカー&ワイパーレバーの配置は、日本車と同様である。




 でかいクルマだが、公道に出てしまえば、高いアイポイントで、前方視界はすこぶる良好。
 はっきり目視できるボンネットと相まって、前進方向への車両感覚は、掴みやすい。
 2.4リッター4気筒ディーゼルエンジンは、スロットルを開けると、実にスムーズに吹け上がる。
 そうと知らなければ、これが「ディーゼル」だと言い当てられないかもしれない。
 そして、その溢れるトルクで、この2トン超の重量級のこのクルマを、鼻歌交じりで加速させる。
 アイドリング音や振動はそれなりに伝わってくるが、かつてのディーゼルエンジンのそれと比べれば、圧倒的に静かかつスムーズ。
 6ATのトランスミッションの出来の良さも、かなりその好印象に貢献しているのでしょう。
 ステアリングも、センター付近の曖昧さがなく、直進性はまったく問題ない。
 リアサスペンションは「板バネ」なのに、車重の重さが功を奏してか、乗り心地もしっとりとしている。
 もっとなまくらなフィールのクルマなのかと想像していたのだが・・・その予想は、イイ意味で、裏切られた。
 ちょっとステアリングに感じたのは、「タイヤ表面のざらついたフィール」なのだが、それにしたって「インフォメーションが無い」よりは、ずっとイイ。


 インテリア全体の質感やデザインも、決して、悪くない。


 ただし。車幅が広い上に、ハンドルが切れなくて(最小回転半径6.4m)、長いリヤオーバーハングのクルマゆえ、バックでのパーキングには難儀しそうだ。
 小心者で、かつ、バック駐車失敗経験のある私は、ぶつけるリスクを避けるため、パーキングは試しませんでした(^^;
 まあ、ディーゼルとはいえ、カタログ上の燃費は11.8km/Lなので、実用上はリッター7kmくらいか。
 どっちにしても、「欲しい人が、指名買いする」タイプの、クルマでありましょう。



 さて、続いて試乗させていただいたのは、「アクア・クロスオーバー」(北海道地区税込車両本体価格206万8200円)である。


 スバルで言えば「インプレッサ」に対する「XV」のような立ち位置にある、このクルマ。
 素のアクアとは、タイヤサイズの変更に加え、プラス30mmの最低地上高を確保している。


 さてさて、このアクア。
 キビキビ走り、ステアリングフィールも良好で、実に気持ちよく走るコンパクト・カーである。
 ただし、このクルマも、なんとなく「ステアリングにざらついたタイヤの感触」を感じたのは、なぜか、ハイラックスと同様。
 ひょっとしたら、それは、履いていたタイヤ「エコピア」のせいだったりするのかもしれない。


 まあ、できれば、雪道で「最低地上高30mm up!」の真価を確認したかったものですが・・・
 それは、又の機会を待ちましょう。


 それにしても、さすがはハイブリッド・カー。 
 私は、「ハイブリッドが地球環境を守る最適の解」だとは考えていないが、この燃費性能には、シャッポを脱がざるを得ない。
 アクア・クロスオーバー。やはり、いいクルマだった・・・
 


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