ODYSSEY。それは、和訳すると「長い冒険の旅」。
1970年代に吉田拓郎がCBSソニーからリリースしたレコードは、「オデッセイ・レーベル」であった。
そして、1994年に「幸せづくり研究所」というコピーとともに、ホンダがリリースした、初代オデッセイ。
それは、4枚のヒンジドアを持つ、当時の日本ではマイノリティだった、いわゆる「ミニヴァン」で、私はホンダが吹き込んだ新しい風を、肌で感じていたものだ。
それから19年が経ち、オデッセイは5代目に進化した。
クルマ好きの我々取材班3名は、そそくさとホンダのお店へ。
試乗させていただいたのは、ABSOLUTE・EX(4WD・CVT:税込車両本体価格373万円)であった。
シンプルな自発光式メーター。タコメーターがやや見づらいが、それはこの手のクルマにとっては大きなディスアドヴァンテージではない。
なんてったって、初代オデッセイには、タコメーターは装着されていなかったのだから。
また、インパネ全体のデザインも、ホンダ車にしてはシンプルなので、個人的には好印象。
タッチパネル式の空調コントロール。
ホンダは、この方式を普及させようと考えているようだが、個人的にはコレにはなじめない。
このオデッセイの場合、そのパネルが上方を向いているため、フィットのそれよりも動作確認はしやすいが、手さぐり操作性に欠ける点は、やはり否めない。
さて、試乗しての印象である。
先代では廃されていたA'ピラーが復活し、Aピラー自体もやや太くなった。
とはいえ、三角窓からの見通しは上々で、ヒップポイントが高くなったこともあり、前方視界はなかなか良好。
ボンネットはまったく見えないので、取り回しには、ある程度の慣れが必要かもしれない。
脚回りは、意外にゴツゴツ感があるというのが、正直なところ。
その辺は、私の8年落ちのレガシィ2.0i(5MT)と較べても、しなやかさに欠けるという印象だった。
また、高い天井とスライドドアは、ステーションワゴンのようなスポーティかつ爽快なドライブフィールを持っていた先代の美点を捨てて、大衆に日和ってしまったともいえるだろう。
まるで船を運転しているかのような、車体の大きさを感じる、この5代目オデッセイ。自分で運転するのが好きな人だったら、このモデルチェンジは、退歩かもしれない。
確かに4代目オデッセイは、セールス的には芳しくなかったが、ある種の「ホンダらしさ」は持っていた。銀歯剥き出しのフロントマスクはさておいて、走りを含めた全体のイメージは、しなやかな豹のようであった。
対して、この5代目は、どうも「ホンダらしさ」を捨ててトヨタ商法の軍門に下ってしまったようで、個人的には残念である。
まあ、今の日本では、我々取材班のような「クルマ好き」はマイノリティなので、商売のためにはこの方向のモデルチェンジとなるのだろう。
この5代目オデッセイ。私見では、先代よりも後退したと思う。市場の評価はどうなるであろう。先代よりも売れちゃったら、悲しいなぁと、気弱に、思う。
長女が修学旅行で私に買ってくれた、イキなおみやげ。
「京綿麸屋町 升長 えびおつまみ」と、「じゃがりこ 広島風お好み焼き味」である。
まずは「京綿麸屋町 升長 えびおつまみ」からいただく。
このエビがパナメイエビなのか何なのかは、原材料等の表示が無いので、謎である。
それは噛みごたえに富んでおり、表現するならば「ピリ辛エビのスルメ風」といったところ。
ビールのつまみに最適で、妻とともにあっという間に完食いたしました!
続いては、「じゃがりこ 広島風お好み焼き味」を味わう。
コレは、「中四国限定」製品なのだ。
原材料のポイントは、「乾燥キャベツ」「キャベツエキスパウダー」「ローストキャベツパウダー」のキャベツ揃い踏みである。
ほのかに辛いソース味に、キャベツ系の甘みが融合し、これまたビールが進むこと、進むこと!
充実の、ウイークエンドおつまみタイムであった。
晴れた土曜の昼下がり。札幌市北区屯田の住宅街にある「味確認ラーメン」に潜入。
ココは私が小学生の時に開店した、由緒と歴史あるお店。その当時の屋号は「とよ川」であった。
赤・白・黒の3種の味が愉しめる、正統派札幌ラーメンのお店なのだ。
12時04分に入店。
私の予想とは異なり、店内は大いに賑わっており、小上がりは満席・カウンターは空き2席で、5名でやってきた団体さんが入店をあきらめて出ていくという状況だった。
私がオーダーしたのは、「ピリッと辛味が個性の深い味」というキャッチフレーズの「さっぽろ黒みそラーメン」(700円)である。
厨房では、時折「ぶわっ!」と火の手が上がり、カウンターで待っていた私の顔面にも、その熱気がほとばしる。
そして12時12分、それは目前に着丼。
湯気がまったく立っていないため、極めて写真を撮りやすい。
油膜がフタをして、湯気を封じ込めているからなのだ。
西山製麺の麺は、鮮やかなイエローで、ご覧の通りピッチピチの活きの良さ!
加えて、その温度も、しっかりと熱い。
住宅街の一角にたたずむラーメン店とは思えないほどの、本格派のウマさである。
もやしのシャキシャキ感も、見逃せないチャームポイント。
メンマは、通常のラーメン店のそれの2倍ほどの量がインストールされている。
これまた、嬉しいボーナスポイントだ。
加えて、ほろりと柔らかいバラチャーシューも、なんと2枚入り!
そして、黒みそスープ。
その色は、「黒」というよりは、どちらかといえば「赤」である。
濃厚かつまろやかな黒みそに、赤唐辛子の辛さがピリッと利いたそれは、私の味蕾細胞にジャストミート!
しっかりと張ったその油膜は、熱さを逃さず、そのスープは最後まで冷めない。
12時22分に、全てが私の体内に。
丼に描かれたU.F.O.は未確認飛行物体≒味確認という、クスッと笑えるオヤジギャグ。
正直言って、ヒマつぶしのつもりで訪れたこのお店だったが、いやあ、あなどっていた。
地元の方に愛される理由もよくわかる。私も、このラーメンは愛さずにはいられない。
とりあえず、年内の目標が決まった。「白みそ」と「赤みそ」もいただいてみなければ!