昨日の夕食は鮎の塩焼きであった。写真の2尾で580円と、やや高いことは高い。下手をするとラーメン1杯は喰える値段だ。だが、私はとてもこの魚が好きである。
家人は、川魚特有の「ちょっと泥臭い感じ」を嫌って、我が家では、私しかこの魚を食べない。なぜ、この淡白で、上品で、素朴な味わいの魚を彼女達が愛せないのだろう。実に残念なことではある。
私と鮎との出会いは、今から27年前に遡る。当時健在だった私の祖父が、余市の「水明閣」というあゆ料理専門店に連れて行ってくれたのだ。当時小学生だった私は、この魚を食して、実に感動した。ここで食べた鮎は、背骨の周辺に脂がのっていて、淡白な中にも深みのある味わいがあり、実に贅沢な食感であった。それ以来私は鮎フリークとなってしまったのだ。
鮎のいい所は、頭以外は骨まで全部食せることですネ。骨をとる手間のない魚は、それだけでも素晴らしい。小骨を取るのが面倒な「ニシン」という魚を、ニシンには申し訳ないが、私は愛することは出来ないのだった。