贖罪
2012-07-17 | 本
とある田舎町にできた工場と、社員のために建てられた瀟洒な社宅。
そこに越してきた転校生エミリの環境に憧れや羨望の思いを抱きながら
4人の小学生はエミリと仲良くなる。
夏休みのある日の午後、彼女達はエミリの死体を発見する。
彼女達は犯人を見ていたが、その顔を思い出すことが出来なかった。
エミリの母親からの「あなたたちは人殺しだ。犯人を見つけるか、
私が納得できるような償いをしなければ、復讐をする」という言葉。
15年後、彼女達が抱き続けてきた罪の意識と
エミリとエミリの母に対する償いが、さらなる悲劇を巻き起こす。
娘を殺された母親と、娘の友人4人の贖罪の物語。
それぞれの独白はどれも辛いものだったけど
友人4人がなぜあそこまでの思いをしなければいけないのか?
一緒にいたというだけで悪いことはしていない。
あの麻子という母親は、一人の女性として、かなり嫌いです。
最後の彼女の独白は、読んでて軽くイラ!っとしたし
娘を殺されたとはいえ、全然可哀相に思えなかった。
この人が、自分とは違う環境や境遇で生きてきた人のことを思う気持ちが、
もう少し繊細であったなら、誰も死ななかったかも知れないのに。
結局、自分がしたことに対して復習されたわけだけど周り巻き込みすぎ…
4人の子のうち一人が教師になっていて
彼女の独白場面は、【告白】の森口先生を連想してしまいました。
比べつもりはないですが、同じ作家さんの作品なのでつい。
衝撃度で言えは【告白】が、はるか上でした。
読み終えた時、ほんの少し違和感のある作品でした。
なにか買おうと思うのだけどそそられるものがなくて。
これも手にはとってみたのですけど、そんな感じでしたか。
どろどろとした感じが告白に似てますね。
舟を編むを読みたいのですけどどうでしょうかね?
あ、その前に今度「宇宙兄弟」を借りて読む予定です。
漫画ですけどね(笑)
面白いそうですよ。
そちら暑いでしょう?
お身体に気をつけてくださいね。
「贖罪」は「告白」と雰囲気はかなり似ていますが
読み終えた時に、なんだかスッキリしないと言うか
後味の悪さを感じました。
この次に誉田哲也さんの「ヒトリシズカ」を読んだのですが
(感想は改めて書きたいと思っています)
こちらの方が良かったです。
「舟を編む」は私も気になる作品の一つです。
きなこさん、読まれましたら是非ご感想を
こちらは、連日37℃超えの猛暑日です
だんだん笑えてきます(笑)
今年は残暑厳しいそうなので、まだまだこの暑さが続くのでしょうね~