Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

α47G「フラワー」 朝倉響子, ---?.

2023-11-11 | Exhibition Reviews
 "そこになにかが在る"ということは、〈わたし〉が"そこになにかを存在させている"のかもしれません。

 その"なにか"とは、動物や品物といった名前があれば誰もが容易に分かりますが、物事や出来事といったものは解釈が分かれるように思います。

 肩肘を張ってはいるものの、絡めた長い指を顎に添えたその姿は、"〈わたし〉は〈あなた〉とは違うはずよ"と苛立ちを覗かせているような気がする一方で、目深に被った帽子を脱いだ姿からは、そんな〈わたし〉を〈あなた〉に知ってほしいと思っているような気もします。

 ひょっとしたら、この作品もまた、「あなたが〈あなた〉であるとは、どういうことなのか」と〈わたし〉に問いかけているのかもしれません。※

初稿 2023/11/11
写真「フラワー」 朝倉響子, ---?.
撮影 2023/01/25(東京・グランドヒル市ヶ谷)
注釈 ※)α46G「ローリー」 朝倉響子, ---?.

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