現在12:05。場所は羽田空港。
今日から一週間、日本舞踊の構成演出の為劇団の稽古からも東京からも離れる。
この十五年程続いてる仕事である。
劇団の役者達に台本を渡して三週間。まだ台詞の出すことに汲々としてる役者達との稽古は歯がゆいばかりだ。これは精神的に健康によろしくない。この辺でこんな時間があってもいいだろう。また、まだかまだかと急き立てられる役者達にとっても余裕を持って台詞に接する事のできる時間になるのかもしれない、などとなるべくプラスの方向で考えようと思うのだが・・・。
しかし、と私は思うのだ。如何にも欲がなさ過ぎるではないか。君たちは何時までも劇団芝居屋だけで演っている訳でもあるまい。またそんな事を私は望んではいない。私の創りたいのは自立した役者であり、どこでも通用する役者である。どこでも通用するという事の第一歩は台詞を早く入れ自分のものにする事に尽きるのだ。最低自分で出来る事はするということだ。その自覚の欠如が具体的な結果として現われている。
この一週間演出家のいない稽古が三日ある。ここをどう過ごすか。どの様に変化するのかで私の血管の強度が決まってくる。あんまりプチンと来させないでよ、お願いします。
現在、高度1万メートル。眩しいくらいの快晴である。
これから行く場所の天気も良い様だ。
しかし私の心は幾分暗い。
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