序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

この道を43年・・・

2015-04-13 16:17:55 | 日記・エッセイ・コラム
下に東海道線と京浜東北線の線路を見下ろす土手道です。




結婚してこの地に住んでから43年の月日が流れました。




以来この土手道は私の生活道となりました。








劇団芝居屋の全作品の構想は全てここを歩きながら考えました。




二人の子供達は二、三歳の幼児の時に、この土手道を通って私を迎えに来たものです。




芝居をやってた私は、稽古に支障のないように築地の魚河岸で働いて日々の糧を得ていましたんでね。




天気が良くて稽古のない日など、魚河岸の仕事が終わると、奥さんに電話するんです、「これから帰る」ってね。




すると奥さんは時間を見計らってこの土手道を一人で迎えに出すんです。




無論、子供の見えない所で見張っていますよ。




その頃は桜の並木も今の様立派なものではなく、苗木を植えた始めたような状態でした。




ですから電車から見上げると、トコトコと迎えに来る子供の小さい姿が見えるんです。




二人ともやってくれましたよ。




いや、大好きな時間でしたね。




ええ、この道にはたくさんの思い出があります。




なぜこんな感傷的なのかと言いますとね、この五月に転居決まったんですよ。




43年間いたこの地から出ていく事になりました。




43年間通い続けたもの道ともお別れです。




人生いろいろあるもんだなあ・・・


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