序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

老衰日記その6

2017-03-09 11:17:28 | 日記・エッセイ・コラム
ようやく間欠性跛行の症状が取れリハビリが本格化。 脊柱管狭窄症を招いた原因が長年腰骨を入れた形の反り身の姿勢なので、それとは真反対の腰骨を前方に出す姿勢にトライ中。 この反り身の姿勢は長年役者として芝居に携わって来たためである。 つまり正しい姿勢を作ろうとした思い、過度に腰を入れた形が腰に来たというわけだ。 今更ながら、新しい姿勢を手に入れるというのは難しいものだし、長年染みついたもの . . . 本文を読む

老衰日記その3

2017-02-04 20:16:19 | 日記・エッセイ・コラム
風邪もようやく本復し、台本の進みもそれなりに良いのだが、腰がいけない。 本日は劇団芝居屋の団員でも、優秀なトレーナーとして働いている田中君に治療をして貰う。 いつもとは立場が逆転し、向こうが先生様である。 治療の結果随分と楽になったが、沢山のダメ出しも貰った。 長年の癖の弊害というものを指摘された。 若い頃から強化の文字に囚われていた私には、しなやかという身体への意識が欠けていたよう . . . 本文を読む

老衰日記その一

2017-01-24 15:53:17 | 日記・エッセイ・コラム
ハチャメチャな青年期から憔悴と諦観の中年期を経て、54歳にしてやっと劇団芝居屋へたどり着いて創造の時間を手に入れた。 ふと我に返って歩んだ道を振り返ると、劇団芝居屋を創立してから16年の時が経っていた。 その間、役者稼業という不安定の生活を支えてくれたのは妻であった。 お陰で今は二人の子の恵まれ、孫までいる。 死線を彷徨う病にもあったが、今はそれも乗り越えいたって健康である。 そして古 . . . 本文を読む

2017年初仕事

2017-01-01 19:52:51 | 日記・エッセイ・コラム
昨2016年の大晦日は、長女が二人の孫を伴い泊まりにきました。 旦那はこの日は仕事で当直という事です、マアご苦労様。 世の中いろんな人がいるから回っているわけでね、これも仕方が無い事ですよ。 まだ、開けてないのでおせちというわけには行かないのですが、兎に角女房殿の奮闘で大変おいしい料理を頂いているところに、次女が曰くありげな男を連れて参りました。 でもまあ、大晦日でもありますし、色々忘年忘 . . . 本文を読む

あの道で

2016-11-10 15:47:41 | 日記・エッセイ・コラム
私、現在大森に住んでいますが、以前は結婚以来品川のJR京浜東北線沿いの家に43年程暮らしていました。 私の住居から最寄り駅の大井町駅までは、線路沿いの土手道を歩いて10分弱くらいの距離なんですが、その道は通勤に買い物に毎日の様に歩きました。 43年の年月は土手道に植えられた桜の苗木の生長からも見て取れます。 ヒョロッと頼りなげだった桜の苗木も今は堂々たる巨木となり、桜の見頃の時期は絢爛 . . . 本文を読む