序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

第35回公演「通る夜・2018」稽古場日誌4 役の視界と役者の視界

2018-04-27 15:14:18 | 本番稽古
本番稽古も一ヶ月前となり、佳境を迎えています。 既に通しの時期です。 この辺りになると、役者は自分がどんな人間であるかを定め、その人間の背景である日常を作り始めます。 自分の日常が明確になるという事は、人との関係が明確になるという事です。 関係が明確になるという事は自分が何に関心があり、何に関心がないかを決める事に他なりません。 そこから行動が生まれます。 稽古の当初、役者の視界は . . . 本文を読む

姪っ子

2018-04-21 19:39:26 | 舞踊家
本日は稽古場の都合で稽古はなし。 という訳で、時間が出来たので姪、増田はるなこと花柳基はるなの出演する舞踊会へ妻と一緒に国立小劇場へお出かけ。 花柳基はるなは何回かご紹介していますが、昨年の若手の登竜門である日本舞踊協会主催各流派合同新春舞踊大会に於いて最優秀賞を受賞した期待の若手舞踊家です。 今回は単独で立方として「外記猿」という演目を踊りました。 まあ、頑張ったと言っておきましょう。 . . . 本文を読む

第35回公演「通る夜・2018」稽古場日誌3

2018-04-20 16:37:07 | 劇団芝居屋
昨日初めての通し稽古をしました。 何度も書いていますが、今回の公演に於いては役者への要求が大きなものになります。 それはど真ん中の直球勝負であるからです。 演劇的な仕掛けを排して、役者がリアリティーを持った人間作りをすることでお客さんの心を揺さぶることが出来るのかという、挑戦だからです。 役者はそこに毅然として立ち向かわなければなりません。 でもそれが難しいようです。 今回の要求を . . . 本文を読む

第35回公演「通る夜・2018」稽古場日誌2

2018-04-19 15:42:35 | 劇団芝居屋
さて昨日美術の八木橋君が来まして、舞台装置の打ち合わせを稽古後致しました。 彼はとは劇団芝居屋の第九回公演「スマイルマミー」からのお付き合いです。 それが2005年の11月の事ですから、十三年間で26本の作品に携わって貰った事になります。 長い付き合いになりました。 こうなるとかなりツーカーの間柄になれますね。 私は作品が書き終わると、最初に八木橋君に連絡を取り、打ち合わせをするのが . . . 本文を読む