序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

劇団芝居屋第38回公演「美代松物語」物語紹介12

2019-12-24 15:33:24 | 舞台写真
第12場
すっかり誤解の溶けた時江と圭吾の二人は美千代の計らいで美代松で会う事になった。
先についた時江は何時になく若やいだ調子で、美千代と大吉に揶揄われる程上機嫌であった。




其処へ血相をかえたスエが現れ時江に手紙を差し出し咲江の家出を告げる。
その手紙には駆け落ちして圭介と一緒になると書かれてあった。
悪化した母と圭吾の関係を悲観しての行動であった。



二人の関係を知らなかった驚く時江を見て、美千代は責任を感じるのであった。


そこへ圭吾も血相を変えて駆けつける。

圭吾 「御嬢さん、申し訳ありません!」
     戸惑う時江達。
大吉 「兄貴、どうしたんだよ」
圭吾 「ウチの圭介がとんでもない事を(手にした紙を渡す)・・・本当にすいません!」
     時江、富田から紙を受け取り。
時江 「富田さん、それってもしかして咲江と圭介さんの駆け落ちの事ですか」
圭吾 「えっ、知ってたんですか」
時江 「(書置きを渡す)これを・・」
     互いに渡された書置きを読む。
     霧笛。
時江・圭吾 「(顔を見合わせ)いつの間に・・・」

圭吾は霧で飛行機は欠航になっている事を告げ、橋南青年部一同に駅の捜索を依頼した事を告げ、むやみに動かず連絡を待つ事を提案する。
大吉達は橋南青年部の助っ人に向かおうとするするが、時江は大吉に。

大吉 「この霧じゃ空港はないな。あっしも駅に行って来ます」
時江 「ああ、お願いね。あのね、もし、見つかったら。いいからって、気にしなくてもいいから、まずは帰って来なさいって。帰ってきたら話し合うからって。そう言って」
圭吾 「御嬢さん・・・」

大吉達の後を追おうとする美千代を引き留めた時江。
圭吾と二人きりになる事に戸惑いを感じ時江であった。


第13場へと続く。
撮影鏡田伸幸


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