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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1304。

2013-06-16 06:41:30 | カフカ覚書
「そいつは、弱ったな」と、Kは言ったが、本気でそう考えていたわけではなかった。というのは、彼は、住居のことなんかたいして心配していなかったし、それに、この屋根裏部屋は、二面が窓も壁もなく身をきるような寒風が吹きぬけるので、下着のままでは寒くてたまらなかったからである。

 屋根裏部屋/Dachboden・・・覆う、辺り。
 二面/zwei→zwang/強制。
 壁/wand→band/絆、桎梏。
 窓/Fenster・・・蝕(死への入口)
 (非常に)sehhr→Seher/予言者。
 下着/Unterwasch→unterwaschen(unterspulen/川などが土を洗い流す)
 寒い/fror・・・凍結。

☆「不快だ」と、Kは言った。完全に熱心に考えていたわけではなかった。というのは彼は誤って思い込んだことなどなかった、そしてこの辺りの覆いには蝕(死への入口)も絆もなく、ただ冷酷な空気が吹きぬけていたが、予言者がそれを洗い流すことはなかった(凍結)。

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