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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『セロ弾きのゴーシュ』84.

2019-08-21 06:42:48 | 宮沢賢治

「あゝさうか。おれのセロの音がごうごうひゞくと、それがあんまの代りになっておまへたちの病気がなほるといふのか。よし。わかったよ。やってやらう。」ゴーシュはちょっとギウギウと糸を合わせてそれからいきなりねずみのこどもをつまんでセロの孔から中へ入れてしまひました。
「わたしもいっしょについて行きます。どこの病院でもさうですから。」おっかさんの野ねずみはきちがひのやうになってセロに飛びつきました。
「おまへさんもはひるかね。」セロ弾きはおっかさんの野ねずみをセロの孔からくぐらしてやらうとしましたが顔が半分しかはひりませんでした。
 野ねずみはばたばたしながら中の子供に叫びました。


☆陰(かくれた)題(テーマ)を描いた記である。
 詞(言葉)を号(合図)にした講(話)を注(書き記す)のは、新しい考えである。
 描いたことを隠している也。
 秘(人に見せないように隠す)談(話)也。
 講(話)は信仰を範(手本)とした文(文章)也。
 注(書き記すのは)教(神仏のおしえ)である。
 


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