goo blog サービス終了のお知らせ 

続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』3564。

2020-12-25 06:38:08 | カフカ覚書

わたしにもこういう才能があったら、わたしの人生は、もっとちがった行路をたどっていることでしょう。フリーダがもう一日か二日ほど学校にいてくれたら、わたしは、もはやここを追いだされるようなことはなく、酒場娘の地位を決定的なものにし、すべてのお客さまから愛され、大事にされ、お金もたっぷりかせいで、この一時しのぎの貧相な身支度を豪華なものに変えていたことでしょう。


☆ペーピに彼女のような技量があったら、他に生きる道もあったでしょう。フリーダがもう一日か二日長くとどまっていたなら、わたしは追いだされることなく酒場(死の入口付近)などという作り話を決定的なものにし、すべての愛すべき人たちからも十分に受け入れられたでしょう。この一時しのぎの装備を完全なものにしたことでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。