goo blog サービス終了のお知らせ 

続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』88。

2013-09-13 06:16:09 | 宮沢賢治
 にはかにぼんやり青白い野原の向ふで何かセロかバスのやうな顫ひがしづかに起りました。
「そら、ね、そら。」ファゼーロがわたくしの手を叩きました。わたくしもまっすぐになって耳をすましました。おてゃしづかに呟やくやうにふるへてゐます。けれどもいったいどっちの方か、わたくしは呆れてつっ立ってしまひました。もう南でも西でも北でもわたくしどもの来た方でもさう思って聞くと地面の中でも高くなったり低くなったりたのしさうにその音が鳴ってゐるのです。


☆照(あまねく光があたる=平等)を吐く(言う)。
 夜に現われる講(はなし)は、化(形、性質を変えて別のものになる)で化(教え導く)。
 千(たくさん)の鬼(死者)の衆(人々)の考えを留め、字に隠して現す法(方法)を律(きまり)としている。
 難(わざわい)や災(不幸な出来事)から北(逃げる)苦しみを包む詞(言葉)の文(文章)は字に綿(連ねて)自由に考える態(ありさま)には、隠れた冥(死後の世界)がある。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。