続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』34。

2021-10-26 06:23:26 | 宮沢賢治

 雪童子の瞳はちよつとをかしく燃えました。しばらくたちどまつて考へてゐましたがいきなり烈しく鞭をふつてそつちへ走つたのです。

 瞳はドウと読んで、道(神仏の教え)
 鞭はベンと読んで、弁(ものを言う、話す)
☆死の導師の神仏の教えに火が付きました。しばらく立ち止まって考えていましたが、いきなり烈しく言葉を放ってそっちへ走ったのです。

 けれどもそれは方角がちがつてゐたらしく雪童子はずうつと南の方の黒い松山にぶつかりました。

 方角はホウ・カクと読んで、法、覚。
 ちがつて(違)イと読んで、意。
 松山はショウ・サンと読んで、照、Sun。
☆けれどもそれは法の覚りの意であり、死の導師はずうっと南の方の照(あまねく光が当たる=平等)であるSun(太陽)にぶつかりました。


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