『3つの停止原基』
アッサンブラージュ:クリケットの箱(129.2×28.2×22.7㎝)の中に少なくとも長さ1メートルの糸3本がカンヴァスの切れ端(120×18.4㎝)に糊付けされ収納。糸が描く曲線に沿って削られた細長い木製板それぞれにガラス板。
偶然を必然とし、原基と決定したということである。
《偶然とは何か》偶然が重なれば必然に移行するが、全くの一度きりの偶然、偶然の本質ともいうべき偶然の糸の作り出した形状を『停止原基』と呼んでいる。
3つとも各々偶然がもたらした形状を固定化し、木箱に収めるべく並べている。
この滑稽・・・否、原基の起源は偶発的なものではないか。
地球の大きさ(全周)から割り出したとされる1メートルも、現在では真空中の光速度cの数値を正確に299792458(1秒の299,792,458分の1の時間(約3億分の1秒)に光が真空中を伝わる距離)と定めることによって設定されている。
過去には暫定的に「メートル」の長さを定めた仮原基の作成などもあり世界基準は微妙に変動している。
つまり原基の決定は、側面から見れば、任意の物を必然と決定化しているのであって、人が認識する原初、始まりの始まりとも言うべきものは、《偶然》を認識することからすべてが始まるということである。
3つという数字に関しては自然発生としての任意の数字だと思う。
(人類の発生/DNAを辿るとアフリカのお母さんと言われているが、現在では他にも幾つかのという報告がある)
『3つの停止原基』とは、偶然を偶然と認識した原初こそが『停止原基』であると言っているのではないか。
写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク(www.taschen.comより)
「先生もうたくさんです。たくさんですよ。ご生ですからやめてください。これからもう先生のタクトなんかとりませんから。」
「だまれ。これから虎をつかまへる所だ。」
猫はくるしがってはねまはったり壁にからだをくっつけたりしましたが壁についた後はしばらく青くひかるのでした。
☆全ての章(文章)は「照(あまねく光が当たる=平等)が旋(回る)章(文章)である。
個(一つ一つ)を署(割り当てている)。
平(平等)の壁(仕切り/囲い)を闢(ひらく)章(文章)である。
しかし、それは、なにもその事件にたいしていちばん大きな権限をもっている秘書である必要なないのです。それを決定するのは、組織であり、また、そのときどきの特殊な事情によるものです。
☆しかしながら、そのことの先祖の傷痕、死に対し大きな権限や組織の決定などは、その時々に必要ないのです。