チョコレート粉砕機とはその圧力(エネルギー)をもってカカオ豆を粉末状に変える機械のことだと思うが、この『チョコレート粉砕機』では平面絵画(二次元・疑似空間)から次元の異なる思考へと誘導させる媒体として選択されている。
まず動力源(モーター)の削除、つまりチョコレート粉砕機そのものを描写したのではなく、イメージの借用である。しかも用途機能をことごとく外すという静かなる暴挙を犯して・・・。
この受容しがたい図りごとは、ローラーの円をことさら正確に線条で示したうえ、三つのローラーのバランスの妙で鑑賞者の眼差しを集中させるという手法で、その本意を隠蔽している。
しかし、ある意味、絵画(二次元・疑似空間)の特質を最大限生かしている。
静止画像であれば、動かなくて当然であり、作動する次の予測などいらぬ心配である。デュシャンの絵画全般に言えることだが、次の時間へ移行するという前提はなく、空中分解を余儀なくされる危険を十分に孕んだ構成になっている。
『チョコレート粉砕機』は、持続の否定、時間の停止である。
機能を外した偽チョコレート粉砕機を描いての賞讃は片腹痛く望むべくもないが、作品の向こう、隠れた主張に覚醒されることを期待するものである。
写真は(www.tauschen.com)より
すると猫はしばらく首をまげて聞いてゐましたがいきなりパチパチパチッと眼をしたかと思ふとぱっと扉の方へ飛びのきました。そしていきなりどんと扉へからだをぶっつけましたが扉はあきませんでした。
☆平(平等)が趣(ねらい)の文が現れる。
詞(言葉)には秘(奥深くてはかり知れない)法(神仏の教え)が秘(隠されている)。
日(太陽)は、秘(奥深くてはかり知れない)。
そして、情熱は、いつの場合でもおなじものであり、いつも熾烈にもえたっています。すべての点から見て、秘書たちのあいだにいろんな相違が有るかもしれません。そういう相違は数えきれないほど多いでしょう。
☆常に同じではなく常に不適切なので、秘書たちの下では死は区別されるかもしれません。このような差別は無数にありますが、苦悩は同じものです。