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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

IZ君。

2013-03-12 06:59:42 | 日常
 駆除業者の横顔を見ているうち、かっての仕事仲間のIZ君のことを思い出した。(どうしているだろう・・・)

 顔が似ているというよりどこか屈折した感じが微妙に似ている。


 Y工芸からKI製版へ移り、KI製版が潰れてからはMIさんと共同で同じような仕事の会社を作ったけれど、間もなく借金返済に追われMIさんは夜逃げ。
「逃げるって言ったって、行くところないし・・・家にまで借金取りが押しかけて、お袋には迷惑かけたよ」と言い「八百屋の店先で台の上に乗って呼び込みを一年もやったよ」と笑った。
 KI製版が再建した後、再びそこで職に就いたけど、KI製版もなりふり構わず何でも受け、ガラス繊維のようなものを作っていたので、工場はガラスの粉末(微粒子)が黄砂のごとく舞っていた。(トンネル内部の施工に使用するものらしかった)
 わたしが「マスクもつけないでダメじゃない」というと、「マスクをつけると息が出来ない」と無防備なまま仕事をしていたIZ君。

(どうしているかな)

 衰退産業に就いていると、どこまでも不運が続く。

 わたしも失業したけれど、何とか生きている。仕事をして食べて寝てという生活が遠くなった昨今、当時のことは夢幻に思えるけど、景気が続いていればこんなブログを書く暇なんか無かったかもしれない。

『セロ弾きのゴーシュ』25。

2013-03-12 06:51:30 | 宮沢賢治
 ゴーシュはすっかりまっ赤になって、ひるま楽長のしたように足ぶみをしてどなりましたが、にわかに気を変えて言いました。

 赤はシャクと読んで、釈。
 楽長はラク・チョウと読んで、絡、帳。
 足はソクと読んで、即。
 気はキと読んで、記。
 変えてはヘンと読んで、片。
 言いましたはゲンと読んで、現。

☆釈(意味を解き明かす)絡(すじみち)の帳(ノート)。
 即ち、記(書き記した)の片(二つの分けた一方)が現れる。

『城』1210。

2013-03-12 06:36:56 | カフカ覚書
「わたしには、隠し立てをしなくてはならないようなことは、なにひとつありませんよ」と、Kは言った。「しかし、まずあなたのご注意をうながしておきたいことがあります。クラムはすぐに忘れてしまう、とあなたはおっしゃいましたね。

 忘れてしまう/vergisst→vergiessen(涙や血などを)流す。

☆「秘密はありません」と、Kは言った。「まず始めに注意しておきたいことがあります。クラム(氏族)は、等しく(涙や血)を流しています。