続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

トラウマ。

2011-01-31 07:17:13 | 漫画
 幼いころの窮乏生活は、その後の人生をも左右する。
 生きるための糧が無い・・・このことの驚愕、失望、落胆は、心の奥底深く根ざし、その原初見た光景から逃れることが出来ない。

 足りない・・・無いことへの恐れ。

 かつて年配のEさんは、
「うちの押入れを開けるとすごいよ、トイレットペーパーなんか転がり出るくらいあるし、お醤油だの何だの買い置きで一杯」と笑った。オイルショック後のあの騒ぎ・・・必死で買い集めて・・・笑えない主婦の暴走。

 この先、豊かな生活は望めそうもないけれど、生きるための糧だけは何とか確保したい・・・。

 ただそれだけの『失笑生活』である。

『城』370。

2011-01-31 06:49:16 | カフカ覚書
 宿屋までの道のりは近かったが、Kは、オルガの腕にぶら下がり、ほかにどうしようもなかったので、先刻バルナバスにそうしたように、ほとんど引っぱられるような格好でついていった。

 宿屋/wirtshaus→wort hause/言葉の宮(架空の世界)
 近い/kurzen・・・略語。
 オルガ/Olga→Organ/機関。
 腕にぶら下がり/eingehangt・・・Ahn hangen/先祖、吊るす(絞首刑にする)
 wurde・・・wurden/尊厳。
 バルナバス(兄弟)/Bruder・・・・仲間、同志。
 ほとんど/fast→Feste/要塞。
 引っぱる/gezogen→zogern/躊躇う。

☆言葉の宮(架空の世界)は略語(記号)だったが、Kは、先祖の(罪人を)絞首刑に処したことと、その尊厳をほかに手助けする方法がなかったのでかって同志がそうであったように、要塞にいることに躊躇うだけだった。、