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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

三館を行く。

2011-01-16 06:44:18 | 漫画
 鏑木清方記念美術館、鎌倉市川喜多映画記念館、県立近代美術館鎌倉の三館を学芸員のガイド付きで巡るツアーがあったので、寒くて躊躇したけど、時は待ってくれないとばかり出かけてみた。

 やっぱり外へ出ると違う、第一に空気が違う!人の気の多いエリアにはエネルギーが充満していて、複合結集の精気がわたしのミイラ化しつつある鈍な精神を刷新してくれる。(・・・ような気がする)

 鏑木清方の高貴な上品さが漂う筆致には魅せられてしまう。この美しい情緒はすでに古典。
 AKB48のようなポップな喧騒とは真逆にある静謐に酔いしれたひと時の泡沫。

 川喜多映画美術館に出揃った懐かしいスタァの面々。
「シェルブールの雨傘」「風と共に去りぬ」くらいから始まったわたしの映画歴・・・アヌーク・エーメ、ソフィア・ローレン・・・そうそうたる名前が並んでいるのを目で追っていくうちに・・・見ることのなかった名画の多さに愕然としてしまった。
 Ah・・・ため息。

 近代美術館では、ひと・HITOの肖像・・・漫画を描こうとして、まず人が描けなければ始まらない・・・何かヒントはないかと、普通の鑑賞とは違う角度で探ったけど、ガチで向き合う作品が多くて・・・(当たり前だけど)
 むしろ高松次郎の作品などに古くて新しい印象を覚えた。

 この三館巡り、いい企画だったと思う。

Re『武蔵野』171。

2011-01-16 06:33:33 | 国木田独歩
日は富士の背に落ちんとして未だ全く落ちず、富士の中腹に群がる雲は黄金色に染て、見るがうちに様々の形に変ずる。

 日富士背落未富士中腹群雲黄金色染見様様形変

☆非(あやまち)に封じこめられた死。
 世の絡(すじみち)を抜(ぬきとる)然(状態を表す)。
 絡(むすびつける)譜(物事を系統的に書き記したもの)の詞(ことば)
 注(書き記した)複(二つ)
 軍(いくさ、戦争)を云々する考えの襟(胸の中)。
 式(やり方)は千(たくさん)現われる。
 用(必要とする)要の形(つながり)を、編(文書を集めて書物を作る)ずる。

『城』355。

2011-01-16 06:09:56 | カフカ覚書
ところが、この一家のような見せかけの助け手ときたら、くだらぬ見かけだおしのおかげで、城ではなしに、自分の家に連れこみ、みずから意図しているかいないかはとにかく、Kを本来の目標から逸脱させ、彼の力をつぶしてしまう役割しかはたさないのだ。

 見せかけ/scheinbar→schein bar/光、barは小熊座を暗示、北極星の至近を常に回り、門番としての暗黙の設定。
 一家/Familie→Fimmel/気遣いぢみた考え(荒唐無稽な考え)
 おかげで/dannk→Denken/思考する、意図。
 力/Krafte→klaffen/大きく口を開けている。
 役割/arbeiteten→alibi/不在証明。

☆この光の門番の助けによって、終末(本当の死)の代わりに、先祖の意思を得、門番という仮想の(荒唐無稽の)考えのおかげで、意図しているかいないかはとにかく、大きな口を開けて自身を破壊し、不在証明にしてしまうのだ。