ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

190629 作楽会 いけばな 草月流 121 アジサイ・ガマ・ナナカマド、石

2019年06月29日 | いけばな


芝川の散歩道をイメージして、石と鉄で土台をこしらえ、手が加わってない感じで風景をいけました
そうね・・・いけかたはともかく、この白いアジサイはきれいね
 左の株を右に持っていったり後ろに持っていったりして
 やっぱりここね・・・もう一つ石が欲しいわね
外へ出て、砂利を集めてきて、こんもり盛りました

できたわ
おさまりました
 ありがとうございました

花材:アジサイ,ガマ,ナナカマド(別名ライデン)
花器:陶器,鉄花留
 
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後日(8月22日) 土屋恵一郎著『勅使河原蒼風』を読んで、ハッとした一文があるので、記します
それは、昭和4年のNHKのラジオ放送を回顧して述べた家元の言葉
読んでいて、ああ~~あの日の花はいけばなではなかったんだな・・・と思いだしたのがこのアジサイとガマのいけばな

私達のいけばなは芸術的な香りがしなくてはいけないので、・・・自然を客観的な見方をして取り扱ったものが多いのだが、これは極く幼稚ないけばなであって、いけばなでないとはいわないが、もっと主観を生かすようにしてほしい。それには練習をする一つの方法として、花で図案をといった気持ちを持つのもいいと思う。・・・その時自然の景色の描写を思ったり、その植物の生育状態の表現などと考えたら、いけばなよりも植物学の標本になってしまう。・・・・図案でもつくるような自由な気持ちで花をえらび、花を組み、器をえらび、器と花を組み合わせるといい・・・

草月のいけばなは芸術的な香りがしなくてはいけない・・・
花で図案でもつくるような自由な気持ち・・・このこと、心に込めて、忘れないようにしよう
この日のお花は、芝川の描写→植物学の標本をいけてしまったことになる

健康の為にと歩いて行った図書館で、思いがけなく、草月流の本を見つけた。歩いてよかった。