特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

貨幣金融博物館に行く

2005-05-25 20:32:43 | ソウル見て歩き
 晴れ時々曇り。最低気温12度。最高気温24度。

 今日、久しぶりに一ウォン玉と五ウォン玉を見た。
 私が学生時代に韓国に来た頃は立派に流通していたのに。今では博物館の売店で“韓国の硬貨セット”として売られる“商品”になってしまったなんて・・・。何とも寂しい限り(因みに今でも一ウォン、五ウォン玉は立派に使えます)。

 韓国の中央銀行である韓国銀行(ハンググネン)の本店に併設してある貨幣金融博物館(ファペクムユンパンムルグァン)注意:♪音楽が流れますに行って来た。
 おとといのブログで韓国の紙幣について書いたので、韓国のお金について勉強しようと、今回初めて足を運んだ。
 
 明洞(ミョンドン)の新世界百貨店(シンセゲペックァジョム)本店のちょうど真向かいに位置する。外観はとても重厚で歴史を感じさせるが、博物館の内部はとても綺麗だ。この博物館では「中央銀行の役割」、「貨幣の一生」、「お金と国家経済」そして「世界の貨幣」の展示を見ることが出来る。
 
 日本語の詳しいパンフレットもあるし、韓国語がわからなくても充分に楽しめる博物館だ。但し、建物があまりに立派過ぎるのと、貨幣金融博物館(ファペクムユンパンムルグァン)注意:♪音楽が流れますという表示がハングル文字だけなので、韓国語が解からないと入りづらいのは事実。入口の脇には英語が併記された小さな看板が立っている。開館時間は午前十時~午後五時。休館日は月曜日と祝祭日、年末年始。入場はもちろん無料だ。

 館内の小さな売店では韓国内で発行されている“硬貨セット”や何故か二枚つながっている一万ウォン、五千ウォン、千ウォン札などが販売されている(値段を見たらやたらと高価だった)。コイン収集が趣味である方、一風変わった韓国土産をお探しの方にはお薦めだ。“マグカップ”や“マウスパッド”なんてのも売っていた。地下金庫が一般に公開されて以来、日本の中央銀行の本店見学ツアーが人気らしいが、同様のお土産を売っているのだろうか?

 「貨幣の一生」の展示コーナーに「紙幣の寿命」について書かれたパネルがあった。
 そこには、お札を折ったり、お札に文字を書いたりせず、お財布に入れてきちんと持ち歩けば、紙幣の寿命は延びます。また、お釣り等でもらった硬貨は机の引き出しの奥に眠らせるのではなく、積極的に使用すれば一年間に発行する貨幣を減らすことが出来、国民の負担も減り、経済効果も期待できます。と、書いてあった。

 私個人としては韓国の銀行のATM(現金自動預け払い機)で一万ウォン札だけでなく、五千ウォンや千ウォン札そして硬貨も使用できるようにするだけで、お金の流通が一気に良くなると思うのだが?なぜ、一万ウォン札と小切手しか使えないのだろう。不思議でならない。現在の韓国では一万ウォン札以外は完全に“補助貨幣扱い”されている。

 その一万ウォン札ですら、物価の上昇に伴い年々その使用価値は下がって行く一方である。五万ウォン札、十万ウォン札の登場もそう遠くなさそうだ。

 今となっては地下鉄の初乗りが200ウォンだった頃が懐かしい(1988年当時)。

 写真は貨幣金融博物館(ファペクムユンパンムルグァン)注意:♪音楽が流れますの入口。