特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

翻訳原稿お届け

2005-05-10 11:39:41 | 韓国留学記
 晴れ時々曇り。最低気温9度。最高気温19.3度。

 週末から取り組んでいた日→韓翻訳原稿をご依頼主へお届け。

 依頼主は韓国の友人。彼女とは2002年の夏に延世大学韓国語教師研修所で行われた教師研修をともに受けた。現在は主婦業のかたわら京畿(キョンギ)大学校観光専門大学院で国際会議やコンベンション分野の研究を行っている。今回私が翻訳したのも東京ディズニーランド(TDL)のサービス内容について書かれた本の一部だ。大学院での講義でテキストとして使用するとの由。

 翻訳をしながら、改めてディズニーランドのサービスに対する考え方や哲学のような物を学んだ。
 従業員(キャスト)が単にマニュアル通りに行動したのではお客様(ゲスト)に感動を与えられない。マニュアルに無いことを“自然に”そしていかに“さりげなく”行うか。そのとき初めてお客様(ゲスト)に“心からの感動”と“喜び”を与えることができる。そしてTDLには従業員(キャスト)にそんな「ホスピタリティー」を身につけさせる環境が充分に整っていること。また、一人ひとりの従業員(キャスト)が常に“喜び”と“誇り”を持って働いているという事実。
 もちろん、この手の本は“綺麗ごと”ばかりを並べ立てる傾向があるので、その分を“差し引いて”考えなければならない。
 それにしても、いくらしっかりとした“マニュアル”を何百冊作ったとしても、最終的にはサービスを提供する“ひと”が全てを左右するという当たり前のことに気付かせてもらった。

 私が翻訳をする際の必需品は国語辞典、韓日辞典、日韓辞典、韓韓辞典、カタカナ語辞典、類義語辞典、英和辞典そして和英辞典だ。インターネットも欠かせない。ノートパソコンに紙の辞書類と電子辞書で机の上は見事に埋まってしまう。

 そして翻訳やレポートを書くときはもちろん、家にいるときに欠かすことが出来ないのが“キッチンタイマー”だ。これについてはぷっく姫さんのブログにも書いてある。

 タイマーがあることによって業務効率が向上する。特に“短期決戦型”の作業の場合は重要だし、“長期戦”の場合は定期的に休憩を入れることが出来るなどのメリットが実に多いのだ。何より生活にメリハリが出来る。掃除をする時もダラダラやると、時間がいくらあっても足りない。そこでタイマーで30分なり1時間なりに時間を区切って行うようにしている。もちろん洗濯機を回す時もタイマーをセットすることを忘れない。

 それにしても翻訳をやる度に、外国語の実力よりも日本語(国語)力の大切さを痛いほど感じる。そして、翻訳で苦労させられた経験がある人の文章は“翻訳しやすい文章”になっていることが多い。政治家の演説や発言などは“悪文”の典型で、実に通訳者・翻訳者泣かせである。就任当初の小泉首相の発言は比較的、通訳・翻訳がしやすかったが、最近の発言は徐々に“悪文化”しているような気がしてならない。

 写真は私が愛用しているキッチンタイマー。