日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括0419

2008-04-19 06:37:35 | 今週の株式総括

今週の株式総括0418
Voice5月号で大論争!と報じている。株価について武者氏は「40年に一度の買い時」、ミスター円こと榊原氏は「ドルは70円になり日経平均は1万円を割る」と・・・・。
武者氏は18261円の高値を付けたとき以来、強気に転じて、今年に入って、「昨年の講演会で見通しの間違った」と、深々頭を下げて謝ったそうだ。底打ちといってから下がるばかりだから、今度は、目先から「40年に一度」と大きく拡げてきたが、言い訳がましい。
 武者氏は東証が7831円の大底を付けたとき、いよいよ株価は5000円になると力説した人。

為替で専門家といわれる榊原氏は、いずれ「円は70円」といい、「日経平均も1万円を割る」と言った。彼の予測通りそうなるかどうか。彼らは、論ずるだけで実際に為替や株を売買したことはないだろう。実際に売買している投資家のほんとの苦しみや苦労を知らない。法外な話題を取り上げるとマスコミ騒ぎ、カネになるからだ。人よりちょっと優れた知識を振り回して、横文字言葉を沢山並べて、話せば物事によく精通している人と見せる。

武者氏もいつものことだが、これだけ下がり過程、強気ばかり言っていれば「何処かで当たる」のは当然だ。

いずれ彼らの予測と違った方向に行ったときは、もっともな言い訳を付けて、上手にすり抜ける術に長けている。何も彼らは専門家でもなんでもない。ただのほら吹きか目先の動きに流されて市場を評価しているだけ。こんな人の話をまともに聞いておれば、いくらカネがあっても堪らない。

大体これら評論家が、こんな発言をしたときが「過去ピークであり、底値であった」ことを思えば・・・・。、いまが絶好のチャンスとなってきているのかも。

今回の下げは、サブプライム問題から信用収縮など金融不安で売られた。特に米国市場では、下げの大きかったのは銀行株である。その金融株が安値から見ると、あのシティはもう3割以上も戻っている。

東京市場も当然金融不安で売られた金融株が戻りの先導役を果たすのが当然だ。
 他の銘柄もつれて戻しているが、どっこいそうは問屋は卸さない。金融収縮や原油高・円高が実体経済に影響を与えるか。株価がどれだけ業績悪を織り込んでいるか。まだまだこれから先は判らない。何もかも戻すとはいかない。株式投資の基本は、業績の変化を買うメンタルな頭のスポーツであることを思えば・・・・。

10月高値期日は越えた。裁定残高が5週連続増えて信用評価損率が4週連続好転した。次第に明るさを増したが、NK、NY両市場とも、まだ「最大益ボード」では、買いシグナルは付かない。NY市場は若干金融不安は去ったとはいえ、石油は最高値を更新しインフレ懸念はつきまとう。

先にIMFが、サブプライム損失が今後2年で97兆円と予測したが、OECDは最大43兆円と半分にも満たない損失を予測した。実態の見方による違いから生ずるとはいえ、あまりにも数値がかけ離れている。それだけ住宅ローン商品が、複雑に入り組んで実態がつかみきれないことを表している。

しかし、安心して買える状況となったときには、株価は相当戻している。それからでは大きな利益は望めない。まだまだ多くの不安を抱えるときの方が「投資効果が一番高い」のは言うまでもない。

来週も、引き続きリスクをとるなら、この値上がりでなお積み上がった信用売り残の踏み上げとSWF(石油系など政府が出資する投資ファンド)が買い出動したという「銀行株」だ。何せ07年度5月時点で、2.5兆ドルという資産を持つというのだから、ほんとの相場はこれから。銀行株の大逆襲が始まる。

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よき週末をどうぞ



日経ニュース拾い読み0419

2008-04-19 06:33:07 | 株式ニュース
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NYダウ 工業株30種 12,849.36 228.87 1.81%
ナスダック 総合指数 2,402.97 61.14 2.61%

20080419(土)
*ソニーや松下、全前ネット番組が見られる新型TVの配信企画を統一、来春にも
*電子政府推進へ手数料下げ、6月末までに行動計画、添付書類も削減

*コメ国際価格が急上昇、指標のタイ産、1トン1000ドル突破も、タイは備蓄を緊急放出、フィリピンは高値で確保、コメ騒動防止に躍起

*サブプライム関連損失、シティ1兆6000億円、1-3月業績悪化、9000人削減へ、
*サブプライム損失、主要22社欧米金融機関損失24兆円、追加計上拡大も、混乱が幅広い金融商品に、銀行・証券株、下落して割安感

*英銀RBS大規模増資へ、英メディア報道
*ドル高、円104円台に、NY市場、株は一時250ドル上げ、シティの決算が懸念するほど悪くなかった
*NY原油が初の116ドル台
*上海株が続落13ヵ月ぶり3100ドル割れ

*世界イ景気の減速長期化の可能性、米国は個人消費ゼロ成長、欧州は09年成長2%割れ、信用収縮が実体経済に波及、新興国高成長も物価高懸念

*QUICK4月短観、製造業、5ヵ月連続で悪化、企業の景況感が低迷を続けている
*道路協議、暴騰からズレ
*景気、8地域で下方修正、原材料高など響く、企業部門に弱さ、景気なお踊り場状態、4月月例報告、米経済の懸念を明記

*自動車各社、中国で攻勢、1000万台市場の争奪戦、スズキは現地生産を拡大、トヨタ100万台規模に、ホンダは新ブランド、GMは毎年10億ドル投資、資材調達・人件費上昇、地元企業とも競争も激しくかじ取り難しく
*ガソリン暫定税率復活をにらむ、石油元売り駆け込み需要に備え、品切れ対策、配送を強化

*みずほFG、24日から転換価格を算出、1兆円増資、終結点を探る、優先株、証券・外資25%を保有、市場は普通株に転換を注視、転換条件は今月24日から30日間の株価を元に決める

*米牛肉の輸入制限撤廃、韓国、段階的に撤廃、交渉合意発表
*エーザイ、上場来初の赤字、前期最低、武田は今期営業益半減、大型買収が響く

*液晶硝子、旭硝子が韓国に新工場、来春メドに、150億円投資
*キヤノンが製造装置、液晶増産機動的に、稼働準備3分の1の2ヵ月に
*日立が日立メディコ支援、医療機器共同で開発

*小型ジェット機、ホンダ欧州で来月受注開始、富裕層の需要を狙う
*丸紅のコールセンター事業、ベネッセに譲渡
*百貨店、若い女性を取り込み、婦人服売り場2-4割安く、低価格ブランド導入や独自商品で値頃感
*昨年度百貨店売上高2年連続減少

*電力需要昨年度3.4%増、4年連続最高
*古河機械金属、営業益23%減、今期精錬加工賃の下落が響く
*三井化学税引き益69%減、前期単独原材料高で

*アドテスト営業益17%減、今期200億円、DRAMテスター不振、3期連続減収減益
*エルピーダ前期240億円最終赤字
*NEC経常益1100億円、前期6.7倍、半導体・携帯が回復

--4/18夕刊--
*証券化商品発行3割減、サブプライム問題も逆風、昨年度国内4年ぶり減少、大手銀案件が一巡
*NHK随意契約すべて公表、番組制作委託など、競争入札拡大
*日銀支店長会議、白川総裁、景気は当面減速、世界経済が不確実に、国際金融など動向を注視
*米英、経済安定へ連携、住宅市場対策を探る

*米グーグル、純利益30%増、1-3月ネット広告が好調
*米半導体大手AMD、6・四半期連続で最終赤字
*シティ、リース部門GEに売却、資産1兆円圧縮、1000人削減