しましましっぽ

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「フリーファイア」 C.J.ボックス

2018年10月02日 | 読書
「フリーファイア」 C.J.ボックス   講談社文庫    
FREE FIRE    野口百合子・訳

前作でワイオミング州狩猟魚業局を解雇されたジョー・ピケット。
今は、義父バド・ロングブレイクの牧場で牧童頭をしている。
そのジョーにルーロン州知事から、イエローストーン国立公園で起こった事件の調査の要請がある。
事件は弁護士のクレイ・マッキャンが公園内で4人の若者を射殺するが、<死のゾーン>と呼ばれる法律の抜け穴を巧妙に使って釈放される。
その事件の直前にルーロン知事にメッセージが届いていた。
ワイオミング州の現金収支(キャッシュフロー)に大きな影響を与えるかも知れない、資源に関する問題との事。
差出人はイエローストーン国立公園で働く<ミネソタ州の5人(ゴッファー・ステイト・ファイブ)〉。
そして射殺された4人が、ゴッファー・ステイト・ファイブだと判明した。
担当区を持たない管理官として復帰し、知事の指示があったことも秘密で何があったか探るのが仕事だった。
ジョーはその仕事を引き受け、ネイト・ロマノウスキと共にイエローストーン公園に向かう。

「ジョー・ピケット」シリーズ第6弾。







いつも何かを教えてくれる、「ジョー・ピケット」シリーズ。
アメリカで最初に出来た国立公園の事も色々と。
今回の殺人。
3つの州にまたがるイエローストーンは、色々規則なども入り組んでいて、法律で陪審員がどこからも出せない状態。
陪審員がいないと裁判は出来ない。裁判が出来ないなら罪には問えないという事らしい。
法律で裁けなければ、人間として誰もが駄目だと思っている事も社会的には許されてしまう。
ただ、他の人の気持ちの中では許されていないのだが。
反対にその事を知って、自分たちも同じ方法が取れると思う人間もいる。
そして、ジョーが探って行くうちに、分かって来る事実。
お金が絡み、それに関わって来る地位のある人間たち。
なんとも凄いことになって行く。
ジョーの家族の事も始めて触れられている。
イエローストーン公園はジョーにとって、とても関わりの深い場所だった。

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