しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「リンカーン弁護士」  マイクル・コナリー

2017年10月27日 | 読書
「リンカーン弁護士」  マイクル・コナリー  講談社文庫   上・下巻
 THE LINCOLN LAWYER          古沢嘉通・訳

高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。
収入は苦しく誇れる地位もない。
そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。
久々の儲け話に意気込むハラーだが・・・・・・
警察小説の名手が挑む迫真のリーガル・サスペンス。
      <文庫本上巻裏カバーより>

多額の報酬が約束された事件を調べるハラーは、かつて弁護を手がけたある裁伴へと辿りつく。
もしかしたら自分は無実の人間を重罰に追いやってしまったのではないか。
思い悩む彼の周囲に、さらに恐るべき魔手が迫る。
絶体絶命の状況下で法廷に挑む彼に勝算はあるか?
コナリーワールドの新境地を拓く意欲作。
       <文庫本下巻裏カバーより>








「ハリー・ボッシュ」シリーズは、どれも読み始めて直ぐに面白いのだが。
これは、始めて読むシリーズだからか、なかなか面白くならない。
そして、主人公のハラーも魅力がない。
お金を稼ぐのに精一杯の弁護士。
弁護するのに、無罪か有罪かは関係ないと言い切る。
それは一般市民としては、容認は出来ない事だと思うのだが。
警察に嫌われるのも当然。
そう言えば、マッキーとハリーは血のつながりがあるのだ。
正反対の2人を書きたかったのか。

依頼人のルーレイが本性を現してから面白くなってくるが。
ハラーが取った手は、結構際どい気がするが、どんなのだろう。
刑事が気が付かなかったら、という心配はなかったのだろうか。
もっとすっきり、はっきりした復讐があるのかと思ったが。
この事件で、ハラーは変わるのだろうか。
次作はハリー・ボッシュが登場するそうなので、まずは次作を楽しみにしたい。

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