しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「とってもカアルディア」 岡嶋二人  

2007年01月08日 | 読書
剣プロダクションの大男の織田貞夫と小柄な土佐美郷は「上から読んでも下から読んでも同じ」の凸凹コンビ。
その織田の元に大学時代の友人・秋本冬樹が突然訪ねて来る。
秋本は大学卒業後、信州の須久根という小さな町役場に勤め、卒業以来会っていなかった。
秋本はカメラをタクシーに忘れたと言い、貞夫のカバンに美郷が勝手に入れたカメラを強引に借り次の日、貞夫と美郷と原宿へ行った後、カメラと共に消えてしまう。
美郷はカメラが心配でたまらない。
それから3日後、剣プロダクションに、「再現ドラマ」のネタとして「死体なき殺人」の話が持ち込まれる。
糠平邸で行われたパーティーに死体が現われて消えたと言う。その目撃者から話を聞いた美郷は、その死体が秋本だと言い出す。



山本山コンビの2作目は長編。
相変わらず、自由な発想で驚かせてくれる美郷さん。
こんなに想像力が働いた楽しいだろうなと思える。
そう言えば、こちらのコンビもアツアツになりそうな様相がある。
そんなほんわかした印象とは裏腹な、消えた友人と消えた死体の話は、たくさんの謎が出て、やがてひとつにまとまっていく面白さ。
ひとり正確が尋常ではない人がいるので、こんな事件になったのだと納得出来る。
しかしサスペンスに悲恋にユーモアに、盛りだくさんで楽しめた。

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