しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「七日間の身代金」 岡嶋二人  

2007年01月31日 | 読書
ジャズ・シンガーの近石千秋は友人の鳥羽須磨子から助けを求められる。
伴奏ピアニストの槻代要之助と共に須磨子の家に行った2人は、そこで、須磨子の義理の息子・国彦と実の弟・武中和巳が誘拐され身代金を要求されている事を知る。
須磨子は33歳だが、鳥羽憲道という富豪の夫が死んだ為、莫大な遺産を相続していた。そして、国彦は27歳だった。
千秋の父親が警察署長だったので、つい千秋に相談した須磨子だが、須磨子は1人で身代金を届けるといい、千秋達は父親に連絡しつつ密かに須磨子を後を追う。
身代金の受け渡しは幾つかの指示に従い、あちこち行った後、差し渡し50メートルほどしかない小島と判明。
須磨子が島に渡った後、銃声が響く。
島は一種の密室状態で、そこには死体がひとつ残されただけで、須磨子が持っていった身代金も凶器の銃も、犯人の姿も見当たらなかった。



誘拐ものだが、途端に1人死に、その後も死人が出る、ちょっと血生臭い誘拐物語。
捜査にあたるのが、やっぱりアツアツカップル。
行方不明者がたくさんいて、その人達がどう絡んでいるのか、話が膨らんで謎が増えて行く所が面白い。
そして、密室の謎とアリバイ崩しの展開。
密室は知ってしまうと、なーんだと思うけれど、結構大胆な発想はちょっと思いつかない。笑ってしまうほどのトリックだ。


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