しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「クロノス」 キャラメルボックス

2005年12月16日 | 観劇
2005.11.23~12.25 サンシャイン劇場
吹原は開発途中のタイムマシーン、クロノスの研究チームの一人だった。
ある時、吹原は中学の時からずっと片思いだった久美子と再会する。
その久美子が事故で死んでしまう。
吹原は久美子の命を救う為、クロノスで事故の起こる前に向かう。
クロノスの欠点は、過去に送った物は送られた力よりも強い力で弾き飛ばしてしまう事。
救出は過去にいられる時間の短さや、信じてもらえない事、邪魔が入る事などで失敗する。
吹原は1日半後の未来に飛ばされ、そこからまたクロノスで救出に向かう。
2度目に弾き飛ばされる力は1度目より強い。
何度も失敗して、その度に遠くの未来に飛ばされる吹原だが、何度失敗しても諦めずに
久美子を助けようとする。

原作も映画も知らず、タイムマシーンの話と言う事だけ知って観る。
タイムマシーンだからSFかと思ったら、青春物語だった。
吹原は失敗して傷だらけになり、回りの人達の反対されても、ただ久美子を助ける事しか頭にない。
不器用な性格で、情けない所もある吹原がどうしてそこまでとも思う。
でも、吹原のひたむきな思いが、すべての事柄に優先して応援したくなる。
菅野さんのキャラクターが吹原に重なる気がする。
ほとんど出ずっぱりの熱演。
吹原に思われる久美子の岡内さんも、すごく爽やかで素敵な女性だった。
キャラメルに登場する女性は、みんな元気で、どちらかと言うとテンション高すぎ・・・と言う感じがあるが、
今回の岡内久美子は落ち着いた女性だったので、ずっと思われる女性として分かる気がした。
吹原が久美子を思うのは、ただ好きというより、自分が生きていく力をくれた人だったと言う事がある。
他の登場女性は今回もみんなテンションが高かった。

しかし、SFでタイムマシーンと言うと、過去を変えてはいけないと言うのが基本にあると思っていたが、
これは全く無視なのかな。
10分ほどの過去ならそんな大きな変化はないかも知れないが、50年以上も前の過去を変えたら、
ブローチが元通りになるだけでは済まないと思う。館長さん自身が消える可能性もあるのに。
原作を読んでみようかと思う。

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