しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「白夜行 第2部」 その3

2005年12月14日 | 観劇
他の人の感想なども少し。
*高宮誠              
 奥田努 
怒った時も照れている時も表現が大きい。バスロープをちょっと雑に着ている姿は苛立ちを感じるが、お坊ちゃまと言う印象は少々薄い。
奥田さんは、少年亮司だけでもよかった気がする。亮司が凄く良かったから。 
 寺岡哲 
やはり1部で見慣れているからか、高宮誠は寺岡さんの方がぴったりする。バスローブもきちんと着ている所が育ちの良さを表しているとか?スーツが本当によく似合う。
千都留と一緒の時も、ああ再会したんだなーとしみじみ思えた。

 曽世海児*篠塚一成 
引き続きで、今回は一成のみ。心の中をはっきりと表情で見せてくれた一成だった。雪穂に気持ちが動くところや、思いを断ち切る時の表情は少し雪穂に思いが行っていた一成だったと思う。しかし、笹垣刑事と一緒に康晴に会い行った時に雪穂に接した時の態度はがらりと変わり、嫌悪をありありと見せていた。笹垣の話しを聞き、自分を陥れた雪穂への怒りを感じた。でもちょっとおおっぴらに言い過ぎな感じ。
育ちの良い、紳士的な態度が一貫してあった。
 
高根研一*今枝直巳 
本の印象と違ったが、この今枝もありだった。と言うか、高根さんの今枝はとってもよかった。今までの高根さんの役の中で一番はまっていた。絵里とのやり取りも微笑ましい。年の違うカップルって感じ。死ぬ時はしっかり目を開けていた。
最後死ぬ役の多い高根さん。今回は2回とも亮司に殺されて、運ばれたんだ。     ひとつ、R&Yに行く時はスーツを着て欲しかった。あの服装に時計だけ高級なのは無理がある。しかし、スーツが着られなかった理由は、着替えの時間がなかったのだ。
そして、時計は絶対必要な物だった。だからアンバランスになったのは残念。      
関戸博一*栗原典子  
ボーイッシュでカラッとした性格の典子だった。もっと女性ぽい感じの典子を想像していたが、これでも大丈夫だった。ふたりの亮司で典子の性格もちょっと違う。きちんと対応出来ているのが偉い

林勇輔*小林弁護士 元岡邦子 葛西妙子
3人の女性を全く違う感じで演じてくれたが、みんななんかお可笑みのある人物。林さんって、笑い担当だったの?
 
甲斐政彦*開店を待っている客 念願の女性役、普通におばちゃんだった。
*篠塚康晴 雪穂にメロメロの、こちらも笑いをとる人物だった。もう少し威厳があった方が常務っぽいけれど…仕事の出来ない上司みたいだった。甲斐さんも色々な違った人物になれる。
 
倉本徹*成田 
始めから弾けて、台詞が…(汗)でも、今回は真面目に仕事をする姿も見る事が出来た。真面目にしている方がちょっと不思議。
 
山崎康一*古賀刑事 
前回より確実に年を取って貫禄が出ていた。今回もあまり活躍の場がないのが残念。
 
深山洋貴*菅原絵里 
若い女の子。今枝や笹垣とのやり取りが可愛かった。
しかし、R&Yで会社にも着て行ける服と言うのに、あんな真っ赤なスーツを勧めるのは、どうなんだろう。似合っていたけれど。
*菊池道広 ランドセルを背負った小学生。いたずらっ子に見えた。ダクトから降りた時に、膝をぶつけて痛そうにしていたのは、本当にぶつけたのかと思っていたら、毎回だったので演技だったんだ。
深山さんも笑いを取る演技をする一人。
 
牧島進一*藤井保 
こういう役が似合うのは牧島さんにしてはちょっと不本意かも知れないけれど、似合っている。本当はかっこ良いのに。
 
船戸慎士*桐原洋介 
猫背気味に歩く感じが心の暗さを表している。
トークショーの時、「何故洋介がこうなったかを考えて役作りをしている」と聞き、短い出番なのに、深く考えている事を知る。役者はみんなそうなんだろうけれど、なんか凄い。                 
 
吉田隆太*三沢千都留 
さわやかな女性。清楚な感じが良かった。初日、結婚した後に髪形を変えたが、色々な役をやっている吉田さんが髪形を変えると、違う人になったかと思う。間違いそうと思ったら、次は同じ髪形になっていた。それが正解だと思う。
*篠塚美佳 高校生の役。女の子になっていた。こんな子いる、と思った。
制服選びが大変だったと言う事だが、ちゃんとお嬢様に見えた。
一成に会った時のはにかんだ笑顔が可愛かったし、これも子どもの表情だったと思う。何役もやった中で美佳が一番ぴったりだった。しかし、セーターを脱ぎ捨てる時は、ちょっと大変そうだった。カーディガンとかにすれば良かったのに。
 
荒木健太郎*篠塚優太 「パパ パター」が可愛かった。
*西本文代 ぶらんこの所で泣くシーンはちょっとやり過ぎかな…。  
 
松本槙也*少女雪穂 
少年亮司から少女雪穂へ。どちらも出来る松本さん。千秋楽の時お花を持って2階に来た時に近くで見たけれど、本当に可愛かった。亮司の暗い表情も良かったけれど、雪穂の時は笑顔が良かった。
*ゴルフ場の受付け スーツ姿は七五三かな。
 
宗村蔵人*結婚相談所の受付け 
素で見ると女性役が想像出来ないが、いざ女性姿を見ると違和感ない。
今回も出番が少なくて残念。いい雰囲気を持っていると思うので、たくさん見てみたい。

そう言えば、カーテンコールはジュニ7はみんな女性姿だったな。

その他に
*今回は(もと言うべきかも知れないが)音楽がいつにも増してその場面を盛り上げていたと思う。
特に亮司と雪穂の子ども時代のシーンは歌声の入った曲だったが、声が邪魔になることもなく、とてもよかった。
*トークショーの時に、山本亮司に「亮司は両親の事をどう思っていたのか」と質問したら、即座に「愛していたと思う。親を愛さない子どもはいない」と答えた。これが山本亮司の根底にあるんだと、なんとなくほっとしたし、分かる気がした。                
*2部の配役を見て、再演で連続公演をしたら、江利子は三上さんで、関戸さんは典子。松浦は藤原さんで、高根さんは今枝。高宮は寺岡さんで、奥田さんは菊池君と少年亮司でなどと考えてしまった。
終わったばかりで再演は気が早いけれど、雪穂を及川さんで通して観てみたい。

*危ない柱のハプニング
 岩崎雪穂が初登場のシーンの後、袖に引っ込む時に柱にぶつかる。カーンって音がした。動揺したのかその後の台詞があやふや。「働いてもいいかしら」の後続かない。寺岡誠が「内容は」と聞いてどんな店か話す。いい助け船だった。
そして同じ日、下井淳子さんも絵里を連れて引っ込む時にぶつかりそうになって“おっと”と身を引く。1部では、秋吉君が本気で叩いて痛がっていた。あの柱、ぶつかるとカーンっていい音がするからよく分かる。
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