しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「スキン・コレクター」  ジェフリー・ディーヴァー 

2016年05月01日 | 読書
「スキン・コレクター」  ジェフリー・ディーヴァー   文藝春秋  
 the skin collector    池田真紀子・訳
 
科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。
その直後、新たな難事件がもちこまれる―腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。
犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。
現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端だった―
ライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。
犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?
次の犯行はどこで起きるのか?
被害者に彫られた文字は何を意味する?
スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か?
                            <カバー見返りより>









リンカーン・ライムシリーズ。
相変わらず面白いけれど、展開は今までと同じで少々慣れた気がする。
「えっ」と驚いていたのが、「やっぱり」に。それは驚かそうと思っているシーンで。
ライムと犯人の頭脳戦で、気は一瞬たりとも抜けない。
そんなやり取りは充分に楽しい。
ライムも段々人間味が増して来て、そこが弱点になる。
ライム殺害計画。
まさか、そんな簡単な事には引っ掛からないだろうと思っていたら。
引っ掛かりそうになっていた。

スキン・コレクターというタイトルから「羊たちの沈黙」を思いだした。
こちらは刺青で殺して行くというもの。
刺青には馴染みは全くないが、色々な情報は面白かった。
刺青よりも、地下に延びるトンネルが怖い。
トイレの壁ひとつ隔てて地下空間があるなんて。
外国はこんな地下の空間がよく舞台になる気がする。

ウォッチメイカーが死んだと言う話しから始まり、それは何かの始まりだろうと思った。
その通りだった。
また楽しみが出来た。
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