しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「殺人者志願」 岡嶋二人  

2006年11月24日 | 読書
借金の肩代わりに殺人を依頼された夫婦の菊池隆友と鳩子。
依頼主は鳩子の「伯父さんの奥さんの甥」の宇田川時雄。
すでに借金で無一文になっていた二人は必要経費も出させて引き受けることになってしまう。
殺す相手は若い女性、中原美由紀。相手を確かめる為に訪れた美由紀のマンションで、隣が引越しの際中。
殺す相手をもっとよく知る為にと、菊池夫婦は美由紀の隣に引越しを決め、その資金も宇田川に出させる。
美由紀に接近しつつ、殺人計画を練り始めるが。



菊地夫婦の軽率さが気に入らなくて、始めはあまり物語に入り込めなかったが、直ぐにストーリーの面白さに引き込まれてしまった。
菊地夫婦も始めの軽薄な感じが薄れて「いい人」になっていた感じだする。
死体が消えたり現われたりする物語で、始めは「ありえない、不思議だ」と思ったが、読むのを止めて、じっくり考えたら、何となく見えてきて、それが合ってもいたので嬉しかった。
しかし、宇田川さん、あんなことで殺人を依頼しなくても他の解決策はありそうな気がする。
依頼する相手も間違っていた事だし、とっても損な役回りでなんとも可哀想な人だ。
脳天気な菊地夫婦と対照的で、同情してしまう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2006国際千葉駅伝 | トップ | ラグビーW杯出場決定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事