「訪問者」2016 Studio Life
「訪問者」 上演20周年 萩尾望都作品連鎖公演
2016.2.24(水)~3.13(日) シアターサンモール
原作 萩尾望都
脚本・演出 倉田淳
<キャスト>
グスタフ 楢原秀佳
オスカー 久保優二
ヘラ 青木隆敏
ニーナ 関戸博一
シュテファン 松村泰一郎
トーマス少年 宇佐見輝
グスタフ少年 松本慎也
「訪問者」を生で観るのは2度目。
DVDで、岩オスカーも見たので、「訪問者」は3度目。
グスタフの印象がそれぞれ随分違う。
情けないのは同じだが、強がっていたり、冷静だったり。
楢原グスタフは、優しさと弱さと戸惑いが感じられた。
久保オスカーは、大きい。と思うがそれは段々気にならなくなる。
バイオリンで遊んでいる時や、ニーナと対している時は子どものオスカー。
父親には甘えた感じだが、母親にはちゃんとしている所を見せようとしている。
そして、両親の不和に心を痛める。複雑な感情を豊な表情で見せてくれた。
久保オスカーからは、一生懸命さと健気さが伝わる。
そして段々成長して行く様子も感じられた。
青木ヘラは“母親”という感じが強かった。
オスカーの為にグスタフにもっと早く見切りを付けそうな強さ。
ただ3人並んだ時、あまり家族に見えないかも知れない。
何となくチグハグさを感じる。
まあ、チグハグだったからあんな事になってしまったのだが。
登場人物が多い「訪問者」
後半は旅をしているから、そこで触れ合う人たち
前半の家にいるけれど、なんだかんだと沢山出て来る。
だから、短い時間の登場が多い。
少しだけど、みんなインパクトある。
メインの役ではないからか、遊び心で楽しんでいる感じ。
ちょっと番うけれど、「トーマの心臓」のギーゼンの駅の人々も。
あのシーンは、みんな色々お芝居をしているから、見るのが大変。
つい石飛さんの目が行くが、他人の新聞を覗き込む牧島さんも面白い。
松村シュテファンが大きな手作り感のあるクマにぬいぐるみを持っていて、ニーナに叱られた後座ってそのクマさんを膝に乗せて遊ぶ。
そのシュテファンとクマさんがとっても可愛くて目が離せなかった。
クマさん、誰かの手作りかな。
ヘラの姉妹と姪っ子も何だか楽しそう。
今回はカルロッタ思わせる大きな伯母様が威圧的で目立っていた。
牧島さん、お医者さんおあり、結構いい役をしている。
江口さんの看護婦さんが、とても女性的で似合っていて驚いた。
話し方もすっかり女性で上手い。
ワイン祭りも賑やかで、カップルが本当に楽しそう。
でも、酔っ払いの藤原さんが本当に嫌な人。
宿屋の主人も嫌味で、今回は嫌味な役が2つ。
普段とガラリと変わるその姿。演技って凄い。
最後に少ししか出て来ないユーリは、まだ幼くてほんわかしている。
あの後にあんな苦痛を抱え込むのかと思うと、その姿を見るだけで痛々しく感じてしまう。
そう、オスカーとミュラー校長の対面する場面。
オスカーは“ふん、こいつか”って見ているのだなといつも思ってしまう。
連鎖公演は、いつもよりそう言う事を意識させる。
幾つかの宿に泊まるので、宿屋の人たちも特徴を出そうとしている様子。
ある日のトークショーが「宿屋に行こう」で、それぞれの宿のアピールを。
ちゃんとその地方の名産なども把握していて驚いた。
そうじゃない物もあったけど。
アピールで、エンゲリーカの所はバリアフリー。お爺さんがいるからね。
ワインでも有名で、観光地。
澤井さんの所は組木が特産品。
若林さん所は、なんでもまとめるのが得意いか。
そうか、荷物まとめて追い出そうとしていたからか。
仲原さんの所は、美人のマダム。
藤原さんの所は衛生的。病気などだしたことない、と。
病気の人は泊めないからね。
パントマイム的な芳樹さんのおばあさん(?)も愉快。
「アドルフに告ぐ」のスリのおじさんと同じ感じ。
田中エンゲリーカも可愛かった。
グスタフとトーマス少年の2人、松本さんと宇佐見さんも子どもにしか見えなかった。
キャスト表を見ると、登場人物にはちゃんと名前が付いている。
登場順のようなので、最後カールスルーエで道を聞いかれた自転車の若林おにいちゃんは、ヨハンネス。
何だか、それも凄い。
前回の高根グスタフと荒木オスカーの「訪問者」が大好きだった。
でも、今回の「訪問者」もまた良かった。
今回は「湖畔にて」のリーディング公演もあったのだが、残念ながら不参加。
漫画で「湖畔にて」を読んだ時、その後のエーリク達の様子が分かって、なんだかとってもホッとしたのを思い出す。
嵐の様な一時を過ぎて、みんな成長しているのだ。
オスカーは旅が好きで、放浪癖があるのかな、なんて。
「訪問者」 上演20周年 萩尾望都作品連鎖公演
2016.2.24(水)~3.13(日) シアターサンモール
原作 萩尾望都
脚本・演出 倉田淳
<キャスト>
グスタフ 楢原秀佳
オスカー 久保優二
ヘラ 青木隆敏
ニーナ 関戸博一
シュテファン 松村泰一郎
トーマス少年 宇佐見輝
グスタフ少年 松本慎也
「訪問者」を生で観るのは2度目。
DVDで、岩オスカーも見たので、「訪問者」は3度目。
グスタフの印象がそれぞれ随分違う。
情けないのは同じだが、強がっていたり、冷静だったり。
楢原グスタフは、優しさと弱さと戸惑いが感じられた。
久保オスカーは、大きい。と思うがそれは段々気にならなくなる。
バイオリンで遊んでいる時や、ニーナと対している時は子どものオスカー。
父親には甘えた感じだが、母親にはちゃんとしている所を見せようとしている。
そして、両親の不和に心を痛める。複雑な感情を豊な表情で見せてくれた。
久保オスカーからは、一生懸命さと健気さが伝わる。
そして段々成長して行く様子も感じられた。
青木ヘラは“母親”という感じが強かった。
オスカーの為にグスタフにもっと早く見切りを付けそうな強さ。
ただ3人並んだ時、あまり家族に見えないかも知れない。
何となくチグハグさを感じる。
まあ、チグハグだったからあんな事になってしまったのだが。
登場人物が多い「訪問者」
後半は旅をしているから、そこで触れ合う人たち
前半の家にいるけれど、なんだかんだと沢山出て来る。
だから、短い時間の登場が多い。
少しだけど、みんなインパクトある。
メインの役ではないからか、遊び心で楽しんでいる感じ。
ちょっと番うけれど、「トーマの心臓」のギーゼンの駅の人々も。
あのシーンは、みんな色々お芝居をしているから、見るのが大変。
つい石飛さんの目が行くが、他人の新聞を覗き込む牧島さんも面白い。
松村シュテファンが大きな手作り感のあるクマにぬいぐるみを持っていて、ニーナに叱られた後座ってそのクマさんを膝に乗せて遊ぶ。
そのシュテファンとクマさんがとっても可愛くて目が離せなかった。
クマさん、誰かの手作りかな。
ヘラの姉妹と姪っ子も何だか楽しそう。
今回はカルロッタ思わせる大きな伯母様が威圧的で目立っていた。
牧島さん、お医者さんおあり、結構いい役をしている。
江口さんの看護婦さんが、とても女性的で似合っていて驚いた。
話し方もすっかり女性で上手い。
ワイン祭りも賑やかで、カップルが本当に楽しそう。
でも、酔っ払いの藤原さんが本当に嫌な人。
宿屋の主人も嫌味で、今回は嫌味な役が2つ。
普段とガラリと変わるその姿。演技って凄い。
最後に少ししか出て来ないユーリは、まだ幼くてほんわかしている。
あの後にあんな苦痛を抱え込むのかと思うと、その姿を見るだけで痛々しく感じてしまう。
そう、オスカーとミュラー校長の対面する場面。
オスカーは“ふん、こいつか”って見ているのだなといつも思ってしまう。
連鎖公演は、いつもよりそう言う事を意識させる。
幾つかの宿に泊まるので、宿屋の人たちも特徴を出そうとしている様子。
ある日のトークショーが「宿屋に行こう」で、それぞれの宿のアピールを。
ちゃんとその地方の名産なども把握していて驚いた。
そうじゃない物もあったけど。
アピールで、エンゲリーカの所はバリアフリー。お爺さんがいるからね。
ワインでも有名で、観光地。
澤井さんの所は組木が特産品。
若林さん所は、なんでもまとめるのが得意いか。
そうか、荷物まとめて追い出そうとしていたからか。
仲原さんの所は、美人のマダム。
藤原さんの所は衛生的。病気などだしたことない、と。
病気の人は泊めないからね。
パントマイム的な芳樹さんのおばあさん(?)も愉快。
「アドルフに告ぐ」のスリのおじさんと同じ感じ。
田中エンゲリーカも可愛かった。
グスタフとトーマス少年の2人、松本さんと宇佐見さんも子どもにしか見えなかった。
キャスト表を見ると、登場人物にはちゃんと名前が付いている。
登場順のようなので、最後カールスルーエで道を聞いかれた自転車の若林おにいちゃんは、ヨハンネス。
何だか、それも凄い。
前回の高根グスタフと荒木オスカーの「訪問者」が大好きだった。
でも、今回の「訪問者」もまた良かった。
今回は「湖畔にて」のリーディング公演もあったのだが、残念ながら不参加。
漫画で「湖畔にて」を読んだ時、その後のエーリク達の様子が分かって、なんだかとってもホッとしたのを思い出す。
嵐の様な一時を過ぎて、みんな成長しているのだ。
オスカーは旅が好きで、放浪癖があるのかな、なんて。
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