しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「WHITE (2015)」 Studio Life

2015年05月27日 | 観劇
「WHITE(2015)」 Studio Life
2015.5.14(木)~5・24(日)    ウエストエンドスタジオ

文化庁委託事業「平成27年度次世代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

作・演出  倉田淳

<ストーリー>
ひとりじゃなんにもできない落ちこぼれの僕たち。
学校の図書館でさぼっている僕。
出会いは一冊の白い本。
白い本をきっかけに僕たちは繋がった。
僕たちに何ができるのか・・・。
これは始まりが始まる物語。
     (チラシより)


<キャスト  2年R組と2年B組のWキャスト>
三角草太郎   正二       岩波        坊
R組 久保優二    鈴木翔音    藤波瞬平   澤井俊輝
B組 田中俊裕    千葉健玖    江口翔平   若林健吾

不良少女   吉野雄作
マドンナ  宇佐美輝
教頭=ティンク  大村浩司
用務員=ハクション  奥田努
向井=ウィンディ(鵜飲泥)  仲原裕之
桜子=バオバブ  曽世海司
校長=長老  藤原啓児or倉本徹
プレイボーイ 日替わりゲスト

<感想>
5年振りに上演のWHITE。
自分も5年振り。
懐かしいけれど新鮮でもある。
新人公演だが、もう何本の出演している役者さんたちなので、少々余裕も感じる。
その為か、今回はグッズやパンフや、終演後のイベントも全部受け持って作りあげたとの事。
前説やイベントの司会もしていたけれど、そちらの方が緊張するそうで、確かにこちらにも伝わってくる。
その一生懸命さが微笑ましいのだけれど。
公演の方も勿論、一生懸命なエネルギーが伝わって来る。

3人組はR組の方が、ちょっとオタクな感じで、室内で好きな事をわいわい言い合ったり研究したりしそう。
B組の方は、外でスポーツとかして動き回る腕白さを感じた。
これに三角君が加わっても同じ感じかも。
今回観ていて、しみじみと坊の性格っていいなーと思った。
天然だけど、以外と観察力があり、優しい性格の持ち主。
あんまり物事を深く考えていない感じがしていたが、今回は存在感が強かった。
澤井坊がそうだったからかも知れない。
賢そうって思ったら、実際に澤井君は頭の回転が速いって言われていたけど。
岩波君の存在は、今回はわりと2人が違った風だった。
キティちゃんのトレーナーは、江口君は似合っていたけど、藤波君は似合わなかったな。

前と比べると、踊りや動きがパワーアップした気がする。
ハクションやウィンディたちと走り回る時のスピードや、それぞれのアクションの切れが迫力満点。
踊りは、入団した時からレッスンに入っているそうなので、その成果かと。
しかし、バオバブの曽世さんの踊りも凄く上手。若手に全然負けていなかった。
バオバブも、鋭い存在感が流石です。
反対に校長先生、教頭先生、用務員さんが、とてもホンワカとしていて観ているだけで笑顔が出る。
そのまま、妖精たちに引き継がれた感じ。
特に、大村さんのティンクは今までにない雰囲気で面白かった。
まあ、姿を見ただけでもニンマリしてしまうけど。
今までは可愛い感じが多かった気がするから。

不良少女のメイクにもビックリ。
始めは誰だか思い出せなかった。
吉野君も台詞は少ないけれど、ちゃんと動きや表情で気持ちは伝わって来た。

三角君の2人も良かった。
今までは小柄な三角君を観て来たけれど、大きい久保三角も大丈夫でした。
始めはハクションがしっかりと三角君を守るという構図。
小さいとそれだけ守られている感があるので、田中三角君はそのポーズが決まる。
久保三角はその分、少し早くから自分が結界を作っていると気が付いているような感じはしました。
でも、あのマルメガネを掛けると、みんな三角かも。

マドンナの宇佐美君もとっても可愛くて、でもちょっと毒も持っていて、良かったです。
あの最後にプレイボーイに投げかける「あなたのは興味なにの」と「最低」がとても冷たく聞こえた。

ラストの三角君のシーンが圧巻ですが、その他に好きなシーンは。
キツネのお面で踊るシーン。
前からこのシーンは好きだったのですが、何だか今回しみじみを、これ好き!と思ってしまった。
後、今回は「走れメロス」の「こいつはメロスじゃない」と兵士たちが言うシーンが面白かった。
アドリブ、ですよね。
そう、あの時三角君が降りたら、「君がメロスだ」になっていたのだ。

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