しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「仮面同窓会」  雫井脩介 

2016年10月18日 | 読書
「仮面同窓会」  雫井脩介   幻冬舎     

新谷洋輔は地元の狐狸山から4、50分ほどの名古屋に通勤いていた。
ある日、狐狸山駅で女性に助けを求められる。
ストーカーがいるから、家族が迎えにくるまで一緒に居て欲しいと。
その女性は同じ高校の竹中美郷だった。
それを切っ掛けに2人は付き合い始める。
そして美郷に誘われる形で、同窓会にも出席する。
狐狸高校を卒業して7年が経つが洋輔はあまりいい思い出がなかった。
洋輔は小学校から中学、高校と一緒の八真人、皆川希一、大見和康とよくつるんでいた。
希一と和康の行動は生活指導を担当していた樫村貞茂に目を付けられ、4人一緒に理不尽に思える指導を受けていたからだ。
洋輔は八真人とは気が合ったが、2人とは違うものを感じていた。
樫村からの指導にも嫌気がさし、段々3人からは離れて行っていた。
同窓会で久しぶりに再会した4人。
場所を移して飲んでいるうちに希一は樫村への復讐を口にする。
戸惑う洋輔だったが、やがてそれは計画され実行の時を迎える。
拉致しいたぶって放置して来た樫村が、次の日別の場所で死体となって発見される。











同窓会で再会した同級生が、その時恨みに思っていた教師に復讐をするが、思わぬ事態になる。
どこかにありそうな物語で、先が読める展開が続いて行く。
美郷とストーカーの関係も、洋輔の兄の死に八真人がどう係っているのかも。
それに気が付かない洋輔の方が変だ。
それでも、お互いに探り合い、どんな風に落ちるのだろうと楽しみではあった。
思わぬ展開になるかな、と。
確かに、二重人格かと思っていたのが、“ドラえもん”だったことには驚いた。
これは、その様に思わせて実はと言うミスリードだとは思ったが。
ただ、この辺りから変に軽いノリになって行く。
ラストも、もう一ひねりあるかと思ったのだが、そのまま。
キャラクターも漫画っぽくっなり、こんな最後なのとがっかり。
後味が悪いと言うより、ギャク漫画。

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