本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

真夏の怠惰

2014年08月25日 | うちの猫

この、日向に連れ出された吸血鬼のような顔を見て、今すぐ冷房つけようと思いました…。


連日室温30度前後・湿度70%以上から変わらず。
温湿度計が壊れているのかと思い、冷蔵庫に入れて性能を確かめてみたくらいです。
そんな我が家、猛暑でもエアコンは極力控えています。
夫が電気代と体質からエアコンを好まないので、
夫留守中に寝室(リビングより狭いから)だけで使うなら冷房も可、ということになっているのです。

でも、寝室にこもってあれこれ家事を済ませるということも難しいではありませんか。
仕方が無いので網戸にして風を通し、猫がいろんな場所を行き来できるようにし、
扇風機で涼をとる方法で大抵の時間しのいでいます。
毛皮の猫らには気の毒だけど、冷え冷えマットを何箇所か置いたりして様子を見ているのです。
(※猫だけで留守番の時には必ずエアコンつけます)


避暑のためか、昼間のエルくんは長いこと高い場所で寝ています。
ご飯の時間になってもなかなか下りてきません。
夏バテで食欲ないのかなあ…でも置いておくとさくらに食べられちゃうからなあ、
と寝床に持っていくと…。



横になりながら、ためらうことなく全部食べた。おい!



「ベッドでごろごろ~ごろごろ~。あ~暑くて動きたくねえな~。
かあちゃんメシ作ったら俺の部屋まで持ってきて!」レベルだよ、それは!
なんという怠惰な!!

さくらは「ごはん」「おやつ」「食べようか」という言葉に敏感で、
フード皿を持てばどこだろうと執拗に(煩く)ついてくるのに。



「あたしはいつでも、ごはんをいただく準備ができてるわ。フフーン♪」

甘やかしたわたしが悪いのだけど、エルはお坊ちゃま気質なんだよなあ。
いつでも自分のためにごはんが用意されていると思って、ガツガツしないんだ。
ちなみに好物のウェットフードの時は比較的積極的に食べに来ます。
(それでもさくらに奪われそうになるので、傍らで人間が見張らなければならぬ。
フードを最後に一口分ほど残すのは猫の習性らしいけど、
細かいとこはもういいやー面倒くさい、という風情でエルが去り、
その皿ごと食らうような勢いでさくらが残りを平らげるという…対照的なんだよ、あの二匹)



ところで、人形劇「シャーロックホームズ」の「まだらの紐の冒険」の回を観た時、
これは「まだらの紐」より「這う男」のネタ部分が強くて…ということを夫に話していたのですが。
夫はルパン派でホームズ物には興味が薄く、未だに面白さがよく分からないみたいです。

そしてわたしのほうはルパンの魅力が分からないのだな。
子供の頃、先にホームズ物に出会ってしまったからなのかもしれない。
勧善懲悪の時代劇を観て育ったごく真面目な児童だったので、
フランス人のこじゃれたエスプリや反権力など読みとれるわけもなく。
怪盗が華麗に活躍しても、だってこの人犯罪者でしょうに、と思ったし。
作品ごとに美女と恋に落ちても、女性への愛が多いのは不誠実だと思ったし。
何冊か読んでみても、なんだかピンとこなかったのであります。

あと根深いのが作者ルブランさんへの憤り。
ほら、ドイルに断らず作中にホームズを登場させ、
本家へのリスペクトもなくまぬけな言動をさせてルパンの引き立て役にした件。
あとで探偵の名前変えたからいいってもんじゃないだろが。
ドラえもんをパクって止められたから、とらえもんとしてぬけぬけと売ってるようなことだぞ!
と幼心に怒ったのが深層に残っているのであります。
いっそ現代の誰かがパスティーシュでホームズとルパンを共演させ、
一度ルパンを笑い物にしてくれたら、公平なことになって気が済むのであるが…。

わたしはホームズとワトスンが好きでも、別にコナン・ドイルが好きな訳ではないので、
(シャーロッキアン並みに出版代理人と思いたい)
ルブランさんを別としてルパンを好きになることもできるはず。
もしかしたら自分に合う邦訳に出会っていないのかもしれないなあ。
(あと映像化で萌え要素盛りだくさんの作品があったら喜ぶ…。
女性を口説くよりブロマンスものとして見せてくれ…って、まずそこから無理だな。
わたしは、僕の友達はきみしかいないとか一緒に監獄に入ってもいいとかいう
友情がないとピンとこないのか…そっちか)