倫子が、孫の敦成親王を抱いて微笑みます。
意味深な微笑みです。
寛弘五(1008)年
彰子が、内裏に戻る前に、帝にお土産をつくりたいと。
籐式部の物語を美しい冊子にして帝に差し上げたいと。
赤染衛門が、嬉しそうにしますが、前回の続き。
「左大臣様とあなたはどういうお仲なの?」
まひろは、何も答えませんでしたが、赤染衛門は、「お方様だけは、傷つけないでくださいね。」と釘を刺します。
冊子作りが始まります。
大勢の人たちを巻き込む一大事業ですね。
各巻の清書は、何人かの能書家に依頼されます。
製本作業、彰子も手伝います。
心がこもったお土産になりますね。
帝に献上する源氏物語は、こうして完成します。
きれいな紙に書かれた源氏物語、世界に一冊しかありません。素敵すぎるお土産です。
まひろ自身も、嬉しかったでしょうね。
まひろは、彰子に、「一度里へ下がることをお許しください。」と願い出ます。
「内裏に戻るときは、一緒にまいれ。」といって、里帰りが許されます。
すっかり風格が出てきた中宮・彰子。
女性は、母親になると強くなりますね。
まひろが実家へ。
賢子、大きくなりました。
何年ぶりの再会なのでしょう。
他人行儀の賢子。おそらく、為時やいとに育てられたのでしょうから、やむを得ません。
親子の感動的な再会とはなりませんでした。
ゆうげで、まひろは、酔っ払って、内裏での生活の話ばかり。
さすがに、娘の前で、酔っ払うのは、母として失格だと思います。
彰子から、戻って来てほしいという文が届きます。
賢子は、まひろに、「いったい何しに帰ってこられたのですか。」「母上は、ここよりあちらの方が楽しいのでしょう。」「嘘つき、母上なんか大嫌い。」
娘は母に厳しいですね。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を思い出しました。あのときは、娘の誤解でしたが。
為時は、「おまえがいない間、あの子の友は書物であった。」似たもの親子なのかもしれませんね。
彰子が敦成親王を連れて、内裏の藤壺にに戻ります。
待ちわびていたのは、敦康親王と帝。
帝は、彰子のお土産をいたく気に入り、「読み上げる会を開いてはどうか?」と提案します。
伊周は、道長を呪詛しています。
諦めが悪いですね。弟の隆家は、わりきっているのに。
まひろは、女房たちの叫び声を聞きます。
どうやら、盗賊侵入。盗賊のひとりが、伊藤健太郎さんが演じています。復帰したのですね。重要人物なのか。
道長は、まひろに、中宮のところへ真っ先に駆けつけてくれて、「よくやってくれた。」と。
「敦成親王様は、次の東宮になられるお方ゆえ。」とも。
次の東宮ということは、敦康親王を差し置いてということですよね。
まひろが、驚いたのは無理もありません。
もはや、道長は、権力を欲しないかつての道長ではありません。
寛弘六(1009)年
伊周に正二位。道長と同じ位です。
清少納言が、まひろのところへ。
「光る君の物語、読みました。」つづく。
清少納言が、まひろに、何を言うのか楽しみです。けっして、褒めないでしょうが。
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