金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

確定申告で還付金が戻りました

2016年02月23日 | ライフプランニングファイル

今年の確定申告は住基ネットカードは使えず(本人認証期限切れ)、マイナンバーカードは交付申請するも未着という状態で久しぶりに紙で提出しました。

紙ベースの申請では還付手続きが遅くなるのか?と思っていましたが、本日振込がありました。送付してから3週間弱ですから結構早かったと思います。

還付金というと思い出すのが、NHKで午後6時40分から橋本キャスターが毎日やっている「ストップ詐欺被害!私はだまされない」です。

番組では色々な詐欺の具体例について説明していますが、私は「還付金は自分が請求しない限り戻ってこない」というのが、現在の仕組みだと理解しておくことが一番重要なことだと思います。

還付金とは「払い過ぎた所得税等について税務署に申告することで税金が還付される仕組み」ですから、申請もしていないのに税務署が税金を払い戻してくれることは絶対にありません。

手間がかかっても自分で支払った社会保険料や医療費を集計して確定申告(または還付申告)をしないと還付金は戻ってきません。

ただし将来マイナンバー制度が普及してくると確定申告が非常に簡単になる可能性はあります。

それは「記入済申告制度」が実施された場合です。記入済申告制度とは税務当局がマイナンバーを使って個人に関する総ての税金に関する情報(例えば支払った医療費)を集め、確定申告書を作成し、納税者に確定申告書(案)を送ってくるものです。

納税者は確定申告書(案)のままで良いと判断すれば、押印して送り返すだけで確定申告が済みますから非常に事務が簡単になります。

色々と批判されることが多いマイナンバー制度ですが、私はこのようなことが実現するのであれば、評価して良いと考えています。

もっとも税務当局が記入済申告制度を真面目に検討しているかどうかはしませんが・・・・

でも仮に記入済申告制度が導入されたとしても、やはり申告しない限り税金は戻ってこないでしょうね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ人の最大の関心事は経済、でも大統領候補争有力者は市場を脅かす?

2016年02月22日 | ニュース

先週サウスカロライナ州の共和党大統領候補指名選で敗れたジェブ・ブッシュは大統領選からの撤退を表明した。

このジェブ・ブッシュ氏とは20数年前に1,2度食事をしたことがあり、もし彼が大統領になれば「米国大統領(になった男)と飯を食ったことがある」と酒の話題にできたのだが、その機会は永遠になくなったようだ。

閑話休題。民主党指名選ではヒラリー・クリントンが力を盛り返しつつあるようだが、まだしばらくの間はバーニー・サンダースとの戦いが続くだろうし、共和党の指名選ではドナルド・トランプの勢いは中々衰えないようだ。

通常の大統領選であれば、市場はそれほど関心は払わないが、サンダースやトランプの勢いが止まらないと市場は本気で彼等が大統領になるとなにが起きるのか?ということを考え始めるかもしれない。

通常の大統領選では、選挙活動中は派手な政治ショーを繰り返してきた大統領候補も大統領になると正当的な経済政策を遂行したが、この二人の場合は何が飛び出すか分らないからだ。

ところでギャラップの世論調査を見ると、今月の調査時点ではアメリカ国民が最大の問題と考えているのは「経済」ということだった。

先月(1月)時点では「政府」が最大の問題で16%のアメリカ人が第1位にあげていた。経済は2番目で13%、3番目がテロリズムで9%、4番目が移民問題だった。

今月の一番の問題は経済で17%、2番目が政府で13%、3番目は移民と雇用・失業が同率でそれぞれ10%だった。昨年12月に16%でトップだったテロリズムは7%で同率4位に後退している。

雇用・失業問題、財政赤字など広い意味での経済問題をアメリカの直面する問題だと捉える人の割合は先々月・先月より増えて今月は39%の人が一番の問題にあげている。

ただし経済が一番の問題だとしても、伝統的な経済政策を標榜する大統領候補が勝利するかどうかを読めないところが今回の大統領選挙の難しいところだろう。プロでも読めないことを私が考えても詮無いことであるので、大統領選について予想はしない。

しかし市場が大統領選の行方を不安材料視する可能性が高いということはそろそろ考えても良いかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒姫のすそ野けだるき雪の旅

2016年02月22日 | 旅行

先週土日(2月20-21日)赤倉観光リゾートスキー場にスキーに行きました。

赤倉温泉にスキーに来るのは実に30年ぶりです。30年ぐらい前まで赤倉温泉に昔の勤務先の保養施設があったので、時々来ていたのです。保養施設があったのは赤倉観光リゾートスキー場の隣の赤倉温泉スキー場ですから、その時は主に温泉スキー場を滑っていたのだと思います。

ですから赤倉観光リゾートスキー場を滑るのはほとんど初めてでした。

泊まったのはゴンドラ・リフト乗り場の下の旅館おかやまでした。

1泊2食15,000円とスキー宿としては少し高いのですが、源泉かけ流しの温泉と豪華な食事を考えると納得のいくお値段です。

天気は土曜日が曇から小雨、日曜日は雪と濃霧であまり良くありませんでしたが、最上部の非圧雪バーン(ホテルAコース)も滑りましたから満足しました。

赤倉観光リゾートスキー場はゴンドラ・リフトが長く距離のある斜面を滑ることができるので、気持ちの良いスキー場ですが、難点を上げると交通の便が少し悪いことです。JR長野駅から「しなの鉄道」に乗り換えて妙高高原駅まで行くのですが、各駅停車なので時間がかかります。

もっとも天気が良くて車窓の両側に広がる山岳風景を楽しむことができると時間はすぐに経ちますが・・・

午後4時過ぎに長野に向かう帰りの電車の右手には黒姫山が柔らかなすそ野を広げていました。

頂上は雲の中ですそ野の向こうの戸隠連峰も雲の中でした。

例年であればこの時期はもっと雪が多いはずですが、今年は雪が少なく早くも春を感じさせます。

楽しいスキー旅でも終わりは多少気だるいものです。特に春が近い時期の旅は気だるさが募ります。

「黒姫のすそ野気だるき雪の旅」 北の旅人

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米国ダウが日経平均を越えた。さてこれからは?

2016年02月18日 | 投資

昨日(2月17日)米国株は連銀議事録が利上げに慎重な姿勢を示したことや原油価格の反発を好感して大幅に上昇した。3日続けての株価上昇で、

ダウの終値は16,453.83ポイントになった。一方昨日の日経平均は15,836.36ポイントだったからダウと日経平均の差は拡大した。

ダウが日経平均を上回ってきたのはここ1週間程度(営業日)ベースの話で短期的な株価の動きは投資家のポジション(ショートカバー等)により影響を受けるからトレンドを判断するのは早計かもしれない。

しかしここ3カ月ほどの米国株・日本株のパフォーマンスを見ると世界の投資家が日本株を評価した時期が過ぎ去ったことは明らかなようだ。

グラフは日経平均225とダウの過去3か月のパフォーマンスを示したもので、日経平均はマイナス19.3%、ダウはマイナス5.94%である。

日銀のマイナス金利政策の是非は別として、ごく素直に解釈すれば「日本は政策金利をマイナスにしなければならないほど景気が悪い」

一方米国は「国内景気は堅調だが世界経済減速の影響を緩和するため利上げ速度を抑える可能性がある」と判断することができる。

もう少し長い時間軸で米国株と日本株のパフォーマンスを比較してみよう。

これは1999年4月からのダウと日経平均の比較で、ダウはプラス67.48%で日経平均は-1.12%だった。

ただ過去5年に限ると日経平均のパフォーマンスは49.32%でダウ34.03%を上回っている。長期的に見るとこの5年間は例外だったようだ。

もっとも米国が今後リセッションに陥る可能性は否定できないし、米国株も大きく下げる可能性はある。従って3日のラリーを米国株の買いシグナルと判断するのは早計だろう。ただし何らかの理由でキャッシュ化が必要な場合、米国株を売るべきか?日本株を売るべきか?という判断を迫られるとすれば、私は間違いなく日本株を売ることを選択する。

そして世界中でキャッシュが必要になった投資家が同じような判断をするとすれば、米国株より日本株の方に売り圧力がかかることは間違いないだろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「自由に遊び、自由に死にたい」(野田知祐さん)のエッセーを読んで

2016年02月17日 | ライフプランニングファイル

アウトドアショップ・モンベルの季刊誌OUTWARDの今春号に載っていたカヌーイスト野田 知祐さんのエッセーのタイトルは「自由に遊び、自由に死にたい」でした。

野田さんはまず約50年前に海でのモリ(銛)突きによる魚獲りが趣味だったオーストラリアのホルト首相が海で行方不明になった話から書き起こします。

野田さんは「その時世界中がこの国の健全さに驚いた。一国の首相の最大の趣味がアウトドア、魚突きだったのだ」と述べています。

もっともホルト首相の行方不明については「自殺説」や「某国のスパイだったので逃亡したという説」があり、単純にこの国の健全さに驚いたと評価して良いのかどうかは疑問は残ります。

ただ長野県の八方尾根などにスキーに行くとスキー場のコース外の新雪を求めて、バックカントリーに飛び出していくオーストラリアから来たスキーヤーやボーダーを見かけると、オーストラリア人は本当にアウトドアが好きなのだなと思います。

野田さんのエッセーの最後のエピソードはアラスカ最北端のブルックス山脈にチャーターした水上飛行機で入り、ボートで川を下る話で終わります。

水上飛行機のパイロットが別れ際にこう言いました。

「遭難したら文明社会に帰れないからな。気をつけていってくれ。このあたりのクマは死んでいる人を見つけると、頭だけを持っていく。クマは丸いものが好きだからね。一日中君の頭を転がして遊ぶんだ」 これを受けて野田さんは「ヘッドレス・バレー(首なし谷)という名の谷があったことを思い出した。こういう死に方も悪くはない」と結んでいます。

国内外の川をカヌーで旅してきた野田さんならではの達観でしょう。

個人的には自由に遊びたいのは大賛成ですが、アラスカの山の中で行方不明になると家族や友人に迷惑をかけるのでできれば避けたいと思ってはいますが・・・

さて今日本の政治家やビジネスマンのスキャンダルを見ると収賄・不倫・タクシー料金の踏み倒しと運転手への暴力・・・などお粗末な話が多いと思います。

世の中をリードするべき人がなぜこのようなお粗末なことをするのか?

それについて私は自分で挑戦するフィールドを持っていないことにあるのではないかと私は考えています。

野田さんのエッセーからの孫引きですが、ツーリング・カヌー好きだったカナダのトルドー元首相に「汽車で100マイル行っても、馬鹿は馬鹿のままだが、カヌーで1マイル行くと人は皆、自然が好きになる」という言葉があるそうです。

現在の日本に当てはめると「車で20km山の中をドライブしても得るものはあまりないが、自分の足で1kmでも2kmでも山を歩くと自然が好きになるとともに自分や人に謙虚になることができる」ということができると思います。

挑戦し続けるフィールドがないと人は駄目になるということなのでしょう。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする