昨日(9月27日)米国株はダウが上昇、S&P500とナスダックは下落した。ゴールドマンなど金融株が買われ、ハイテク銘柄が売られたことが原因だ。
金融株が上昇したのは、長期金利が上昇基調にあることだ。
ニューヨーク証券取引所のストラテジストによると、株式市場では割安株・循環株バイアスだけではなく、リオープニングバイアスが働いているということだ。
ところでリオープニング(コロナ後の経済再開)には2つのリスク要因が気になる。一つはサプライチェーンの乱れでもう一つはエネルギー価格の上昇だ。
米国の8月の耐久消費財受注は前月比1.8%増加した。事前予想は0.7%の増加だった。
受注が伸びていることについて、シティグループのアナリスト・ホレンホースト氏は「データは需要が強いこととともに、サプライチェーンの問題から最終製品の納入が遅れていることを示している」と述べていいた。
地球温暖化対策でエネルギー不足と価格の上昇が起きていることも懸念材料だ。欧州での天然ガス価格の急騰も気になるが、中国のエネルギー消費規制の影響も気になる。中国政府はエネルギー集約度(エネルギー強度)を今年3%削減する目標を設定している。このため火力発電の比率が高い中国では電力不足が起きていて、アップルの製品の出荷などにも影響を与えている。
ゴールドマンは年末の原油価格の予想を80ドルから90ドルに引き上げた。
エクソンなどエネルギー株は急騰した。
連銀のテーパリングや恒大問題については市場はこなしつつあるが、次の大きな焦点はコロナからの経済活動再開と地球温暖化対策をどうすり合わせるかということに移ってきたようだ。
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