昨日(12月6日)は中国の通信大手ファーウエイのCFOがカナダで拘束されるというニュースが流れた。
米中間の貿易交渉に水を差すという見方もでている。
貿易赤字の削減は貿易交渉の要の問題の一つで、米中は関税引き上げで相手に圧力をかけている。
しかし関税引き上げは目下のところ米国の貿易赤字拡大に働いていいるようだ。
米商務省が発表した10月の貿易赤字は過去10年間で最大のレベル。
大豆を中心とした中国向け輸出が減る一方、好景気に支えられ個人消費が伸び、輸入が拡大し続けているからだ。
つまり関税競争は米国の外交目的である貿易赤字の削減につながらずむしろ赤字を拡大する傾向にある。
米中間の貿易摩擦の背景には赤字以外にハイテク技術の不正移転や著作権等の問題もある。
これらの問題を叩くにはダイレクトな企業制裁の方が手っ取り早い。過去最大級の貿易赤字とファーウエイCFOの拘束の間には何の因果関係もないが上記の文脈で見ると共時性はあるといえる。
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