金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

JRの遅延情報英語版雑感

2018年10月01日 | 英語

今朝(10月1日)の首都圏交通網は台風24号の影響で大幅に乱れた。私も満員の山手線を3本見送り、断続運転の列車に揺られてようやく顧問先に到着した次第。

山手線の中にはJR各線・私鉄の遅延情報が出ていて、日本語の後に英語のサマリーも流れるから時間つぶしに眺めていた。

混雑による遅延はcongested。倒木による列車運行停止の理由はfallen tree。乗り入れ列車の遅延よる遅延は説明が面倒なのでtyphoon。台風の影響といえばほとんど台風の影響による運転停止・遅延なのだが、簡単に英語化できるものは具体的原因を説明し、一言二言での説明が難しい場合はtyphoonとしているようだ。

以前山手線に乗っている時中央線の遅延理由にpassenger dropという説明が流れていた。Dropでも意味は通じそうだがfallの方が良いんじゃないか?と感じた。

幸いなことに今朝の遅延原因の中にはpassenger fallはなかった。皆さん無理な詰込みをせず、粛々と電車に乗っていたのだと思う。

無理な詰込み乗車が少なくなってきた(と思う)理由の一つは、首都圏の列車の遅延が常態化して、会社や取引先が遅刻に寛容になってきたことだろう。

携帯メールやLineの利用者が増えたことも遅延情報を関係者と共有できるので、無理な駆け込み乗車が少なくなっている(とすれば)要因かもしれない。

これに伴い鉄道会社のスタンスも少し変わってきたようだ。例えば以前は大雪の夜は社員総出で凍結防止に務めたという美談を耳にしたことがあったが、最近はそのような美談を聞かなくなった。鉄道会社は「列車の運行を維持する」という結果責任から「通常の努力で運行できない場合は停止・遅延の理由を説明する」という説明責任に切り替えたのだろう。

それと早めに運行をストップするという事前通知型にも変わってきた。外国人旅行者が増えているので、事前通知や運休停止・遅延情報の多言語化も喫緊の課題だろう。

私の海外旅行経験では列車の少々の遅延では理由の説明がないことが多かった。まして車掌さんが「4分遅れて申し訳ありません」などと謝るを聞いたことはない。

運転手さんや車掌さんの責任で列車が遅れた訳ではないので謝る理由がないということだろう。

やがて日本もそのようになるだろうと思いながら私は渋谷駅を後にした。

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