昨日(12月24日)の日経新聞電子版に、経済コラムニストの大江英樹さんが「退職者こそ、年末に『事業計画書』をつくろう」という小文を寄せていました。要旨は「退職者こそ来年1年間で何をやろうか、何をやりたいかをスケジュール化するべきだ」ということです。
スケジュール化することのメリットは「惰性に流されない」「活動のモチベーションが維持される」「長期的に進むべき方向が見えてくる」ことだと大江さんは言います。
私もこの提案に賛成です。そして付け加えるなら、事業計画書をライフプランニングファイルまで広げることができればもっと良いと考えています。
私が提唱しているライフプランニングファイルは、概ね3つの部分で構成されています。第一は「資産・負債・各種取引」「交友関係」を可視化した部分です。年賀状をやり取りするお正月は、交友関係をエクセルファイルのようなデータベースで整理し、残しておく良い機会です。
また2-3月は確定申告の時期ですから、その機会に金融取引の可視化を図っておくのも良いと思います。
事業というものは、現在保有している資産(金融資産・スキル・交友関係など)をベースに組み立てるものですから、事業計画の前に資産を棚卸しておくことは良いことだと思います。
次に「将来の家計の収支分析」を行ってみましょう。この時私は大切なことが二つあると思います。一つは「支出見積はインフレ率を加味して見積もる」ということと「自宅の改修費など資本的支出は少し多めに見積もる」ことです。
経験上改修時には欲がでて、どうしても腹積もりより費用が多くなる傾向があるからです。また今後公的年金のマクロ経済スライド制により、物価は上昇しても、年金の上昇はそれ程見込むことはできないでしょうから、現在の生活水準を維持しようと思うと、インフレ率を加味した収支予想が必要だと私は思っています。
こうしてかなり長期的な収支予想をたてた上で、単年度の「事業計画」を立てていきます。この時のポイントについて大事なことは、「スケジュールを具体化する」ことと「一緒に行動する人とスケジュールを共有する」ことだ、と私は考えています。
スケジュール化について私はグーグルカレンダーを使っていますが、グーグルカレンダーを使うことで、幾つかのグループとスケジュールの共有を図っています。
スケジュールの具体化のメリットは、旅行の場合、早割などを使って安いチケットを得られることに加え、幾つかのイベントをつなぐことでストーリーが生まれることです。例えば旅行する時にあるテーマを持って旅行するなどです。
複数年にまたがるテーマを持って「中期事業計画」を作ることができれば、さらに素晴らしいと考えています。言うは易く行うは難し、ですが。
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