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山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

2013年11月ネパール(2)~バクタプル

2013年11月22日 | インポート

11月8日快晴。ホテルヴァリシャイで朝食を食べた後、マイクロバスで一行日本人8名とガイドおよびPlan Holiday社のBalar社長夫妻他でまず約20km東のバクタプルBhaktapurに向かった。途中昨日参拝したパシュパティナート寺院やトリブヴァン空港を通過した。空港を過ぎると道が良くなりまっすぐな6車線道路を車は快走した。ネパールに来て初めての快適なドライブ。この道路は日本の協力で建設されたと聞くと鼻が高い。

バクタプル唯一のラグジュアリーホテルHotel Heritage

http://www.hotelheritage.com.np/DisplayArticle.aspx?page=Home#&panel1-1に荷物を降ろした。

このホテルでは2年前に出来たそうで、少し前のガイドブックを見るとバクタプルには高級ホテルはないと書いてある。トリブヴァン空港からはカトマンズ中心部に向かうよりこちらに来る方が道が良いので早い。Hotel Heritageの将来はかなり明るいと私は判断した。ホテルは内装・部屋の落ち着き具合・風呂・食事などほぼ申し分がない。唯一の問題は5階建てなのにまだエレベーターが設置されていないことだ。従業員によるとエレベーターは建設中(スペースは確保されているが工事は行われていなかった)。「来年にはエレベーターができているからまた来てね」というフロントの美人従業員の言葉を信じて来年も来てみよう。

さてこの後バクタプルからジープで4,50分山を登ってHNA(Help Nepal Associasion)が寄贈した小学校の鍵の引き渡しセレモニーに出かけて短いスピーチを行った。この話は別の機会するとして、話を急ぐと昼食後ホテルから歩いてバクタプル中心部に向かう。

説明が前後するがバクタプルは1979年にユネスコの世界遺産に認定されている。Hotel Heritageの名前はそれに由来する。バクタプル市街に入るには入場料を払わなければならない。ガイドがまとめて払ってくれたが後で調べてみると15ドルである。1,500円と考えるとバカ高ではないが、トレッキング中の一泊二食が1,500円程度であり、我々のトレッキングガイドの日当が1,500ルピー(約1,500円)だったことを考えるとネパールでは法外に高い入場料というべきだろう。

Bha1

バクタプルに入るとまずPottery Squareつまり陶器広場がある。陶器広場から坂を登っていくとお面などの土産物を並べた店が目につき始めた。

Bha2

バクタプルとはCity of devotee(狂信者の町)という意味。太古からチベットとインドを結ぶ交易路に面したこの町には色々な文化の流れを引く工芸品があって興味深い。

更に坂を登っていくとトウマディー広場Taumadhi Squareにでた。ここには5層の屋根を持つニャタポラ寺院Nyatapola Mandirが建っている。

Nyatapola

近づくと正面石段両脇には下から「伝説上の戦士」「象」「獅子」「グリフォン」「女神」の石像が守護神として一対づづ並んでいる。ガイドによるとそれぞれ下の動物の10倍の力を持っているそうだ。

Nyatapola3

グリフォンGriffonとは頭が鷲(または鷹)で胴体がライオンという想像上の動物でヘロドトスの「歴史」にもでてくるから中東起源だと思っていたが、ここまで広がっているのは興味深い。

Griffon

(写真は別のところで撮影したグリフォン)

ニャタポラ寺院を左に曲がるとダルバール広場Durbar Squareにでた、ダルバールとは「宮殿」のこと。(旧王宮の一部は国立美術館になっているが入館せず)

Frontofpalace

正面寺院の左奥に見えるのが55窓の宮殿の一部だ。中に入っていくとヒンズー教徒しか入ることができない寺院があった。

Royalpalace

王宮の回りを飾る木彫の精密さは息を呑むほど素晴らしい。

先ほどのトウマディー広場に戻ったところでガイドは「今日は法事があります」と言って先に帰った。

私達はそこから右奥に進みネワール彫刻の最高傑作と言われている「孔雀の窓」を見てからホテルに戻った。

Peacock

☆   ☆   ☆

バクタプルの建造物や彫刻は素晴らしい。今回は時間が短く見残したところもあったようだ。それよりも事前勉強が不足していたので、それぞれの彫刻が持つ意味などを理解できなかったのが残念だった。バクタプル再訪もまた来年の課題になった。

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