金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

暑いとタクシーに乗ります、鳴子でも。

2010年09月17日 | 旅行記

今日(17日)の日経新聞に「8月のタクシー売上高は炎天下を歩きたくないという人の利用が増えたもようで、前年同月比4%伸びた」という記事が出ていました。

僕はこの夏、東京では「暑くてタクシーに乗る」ということはなかったのですが、鳴子に旅行した時は余りの暑さにタクシーに乗ってしまいました。

鳴子温泉は湯の量と質の良さで東の横綱クラスなのですが、JR陸羽東線の本数が少ないので、公共交通機関で行くとなると中々大変です。9月6日午後3時前鳴子温泉駅に到着した時は猛烈な暑さ。当初の計画ではレンタサイクルでも借りて、尿前(しとまえ)の関と鳴子峡の入り口まで行こうか?と考えていたのですが、あまりの暑さに僕もワイフもたちまちその気持ちは失せてしまいました。

そこで駅内の観光案内に相談すると、「タクシーが1時間一人1,500円で観光ポイントを回ってくれる」というので利用することにしました。

僕は根がケチでして国内観光旅行でタクシーを使うということはほとんどないのですが、この時だけは「タクシーで行こう!」と即座に決めました。

タクシーで回った先は潟沼、尿前の関、鳴子峡の3ヶ所です。

潟沼は鳴子温泉の南側の山の中にあるカルデラ湖です。特に名勝というほどの景色ではありません。

次に尿前(しとまえ)の関に回りました。ここは芭蕉が「奥の細道」で「蚤虱馬の尿(ばり)する枕もと」と読んだところです。写真のとおり関所が再現され傍らにこの句を刻んだ石碑があります。

ただし正確にいうとここは峠道のスタート点で芭蕉がこの句を読んだ「封人の家」はもっと山の上にあります。

奥の細道は「なるごの湯より尿前の関にかかりて出羽の国に越えんとす。此路旅人稀なる所なれば関守にあやしめられて漸として関をこす。大山をのぼりて日既暮ければ、封人の家を見かけて舎を求む。三日風雨あれてよしなき山中に逗留す」と述べています。

年配のタクシーの運転手さんの話では「関所跡から封人の家までの山道は整備され、年一回そこを歩くツアーが実施されている」という話でした。

鳴子温泉から西へ、つまり新庄へ向かう列車は日に数本しかなく、今なお出羽の国は遠い感じがします。

最後に鳴子峡を見渡す高台のパーキングエリアにタクシーで登りました。

運転手さんによると「当局は発表しないけれどこの橋は飛び降り自殺の名所」という話でした。モノ知りの運転手さんに案内して貰うと色々な裏話が聞けて面白いですね。

まあたまには旅行でタクシーを使うのも悪くはないと感じた次第です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金融庁、新生銀行の高給に圧力 | トップ | 落合川周辺、早朝の秋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行記」カテゴリの最新記事