5月4日晴時々曇。猿ヶ京温泉から20分程車を飛ばし、国道17号沿いの平標山(1983.7m)登山口に9時過ぎに到着(駐車料金5百円)。9時15分頃登山開始。1時間程林道歩きが続く。時々山菜を持ったハイカーさん達とすれ違った。林道終点手前から立派な標識に導かれて、平元新道の登りが始まった。登り始めて10分程したところでアイゼンを着けた。この時期の雪でアイゼンが必要かどうかは微妙だが、アイゼンがある方が早く登ることができる。ただし降りはアイゼンなしの方が早いだろう(人によりけりだが)。
11時35分平標山の家到着。平標山に続くゆったりとした雪の稜線が心を和ませる。
ここでお茶を沸かし昼食を取った。
小屋から山頂までは標高差300mの登りだ。マラソンで体を鍛えているS君が飛び出していく。トップとかなり差がついてKさんが登ってくる。春の雪山はマイペースで良いだろう。
写真には撮らなかったけれど、二人の山スキーヤーが平標山ノ家に向かって滑っていった。春の平標山は山屋の楽園だ。13時25分平標山山頂到着。たっぷり昼休みを取ったこともあって4時間10分かけての登頂となった。
山頂から北側を見ると雪の世界が広がっている。平標山は「山屋」の山だ。谷川連峰を代表する名渓・西ゼンや笹穴沢がここに集中している。また山頂の北には山スキーの大舞台となる西ゼンが広がり、西側には胸のすくようなヤカイ沢の一枚バーンが広がっている。西ゼンはまだ滑っていないが、ヤカイ沢は昔3月に滑ったことがある。
ご参考までに3月のヤカイ沢の写真を2枚お見せしよう。
上はヤカイ沢の上部、下は下から見たヤカイ沢の全景だ。
3月の平標山は寒気と烈風の世界だが、GWの平標山は穏やかな山だ。ナイロンのアウターを着て尻セードを楽しむ人もいる。
13時52分平標山ノ家に戻った。
14時36分林道到着。15時25分駐車場到着。フキノトウを採りながら下山する人もいた。この時期の山道には山菜が多いので「おみやげ」に出会うこともある。だが山菜採りにはご用心。下山した翌日、スキー宿で地元・新潟の新聞を見ると、4名の高齢者が山菜採りで死亡・行方不明になっていた。中には山菜を求めて斜面から滑落し、ザックのひもが首に巻き付き窒息死したという事故も出ていた。
楽しい春山だが危険は隣り合わせである。だがまた危険が隣にいるから春山は美しくて楽しいという悩ましい関係がある・・・・ということなのだろう。
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