金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Lock step(イディオム・シリーズ)

2010年03月08日 | 英語

Lockは「鍵」のロック。動詞としては「鍵をかける」という意味の他「絡みつく」という意味がある。Lock stepは「歩調を合わせる」という意味だ。Lock step mentalityというと「横並び意識」ということになる。

ニューヨーク・タイムズに次の文章があった。During the worst of the financial crisis, portfolio diversification was of little help to stock investors as equity markets fell almost in lock step around the world.

「金融危機の最悪時、世界の株式市場はほぼ足並みを揃えて下落したので、株式投資家にとってポートフォリオの分散はほとんど助けにならなかった」

経済と金融のグローバル化により、世界の株式市場の相関関係は高まっている。分散投資の効果は以前より減少しているようだ。だがタイムズはそれでも欧州株と米国株を比較して分散投資は意味があると論じている。その大きな理由は市場により、株式が買い進められる時期が違うということだ。

例えば2001年の初め欧州株はPER18で取引されていたが、米国株はPER25だった。つまり当時欧州株は米国株より割安。この結果もし2001年に欧州株に投資していたら2007年までのリターンは53%で米国株への投資11%をはるかに上回っていた。別の時期では米国株への投資リターンを欧州株への投資リターンを上回っている。

異常事態下では世界の株価は同調するが、平常時は割安になったり割高になったりするので、将来のことを確実に予測する自信がない限り、分散投資をしなさいとタイムズの記事は推薦していた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「散歩写真のすすめ」・アマゾンで売れそうもありません

2010年03月08日 | 本と雑誌

先週会社帰りに電車で読むため、「散歩写真のすすめ」(樋口 聡・文春新書)を買った。中身は「散歩写真」をどのように撮るか?という話であるが、カメラに関する一般論などでかなり膨らましてあった。

筆者は「散歩をして写真を撮る、ただそれだけのことで何を大げさに、と思われるかもしれない。しかし、散歩という世界は深く、写真という世界もまた、それはそれは奥は深い。」と述べる。確かに写真の世界の奥は深い。だがこの本はその深みまで導いてはくれない。

本は1時間程で読んでしまった。手元においておいても再読することはなさそうなので、アマゾンに出荷しようかな?と思い、アマゾンの中古本価格を見ると何と「1円」だった。1円では意味がない。ブックオフに持っていけばもう少し高く売れそうだ。1円で出荷する人はどんな意図があるのだろうか?

手持ち無沙汰からついつい神田駅前の本屋で文庫や新書を買うことがあるが、買ってから反省することもある。これからはできるだけアマゾンで中古本価格を調べて余り安い本は避けようかな?と思い始めている。中古価格は本の価値を図る一つの尺度かもしれない。ただしまだ試していないので、これが有効な方法であるかどうかはまだ分からないが・・・・

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人民銀行総裁、人民元のドル・ペグ廃止を示唆

2010年03月08日 | 金融

FTは週末に周小川人民銀行総裁が人民元のドル・ペグを廃止するべきたと述べたと報じている。

記事によると周総裁は「人民元のドル・ペグは世界的な金融危機を乗り切るための、一時的なもので、遅かれ早かれペグをやめるだろう」と述べている。中国政府関係者が人民元の切り上げにつながる発言を行ったのは極め異例だ。最近中国で消費者物価が上昇しているので、人民元切り上げ論者が発言力を増した結果と思われるが、政府首脳部が人民元の切り上げを認める方向にシフトしたかどうかは明らかではない。実際周総裁は政策変更が起こりうるタイミングについてヒントを与えなかった。

人民元の切り上げは、米国の輸出産業に大きなプラスになるだけに、中国政府はこれを米中外交の切り札に使うだろう。

ドル安は米国産業界にはプラス。この話題自体はドル円為替についてはドル高(円安)要因になるのではないか・・・と私は見ているがいかがなものだろうか?

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知らぬまに 盛り過ぎたる 雨の梅

2010年03月08日 | うんちく・小ネタ

今年の梅の季節が天候が不安定で雨が多かった。ここのところ週末の山行も見送っている。

先週のある晴れた朝、通勤途上で梅の花を見かけた。梅は盛りを過ぎ、やや老残を示していた。

Siraume

駅前の紅梅にはメジロが来ていた。写真に撮ろうと思ったが、携えていたコンパクトカメラではメジロの早い動きを撮ることは無理だった。それでもかろうじてメジロのおなかが写っていた(右端)。Ume

季節の移り変わりは速い。

知らぬ間に 盛り過ぎたる 雨の梅  北の旅人

梅一輪 一輪ほどの暖かさ  服部乱雪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする